Project/Area Number |
19907032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育工学
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Research Institution | 埼玉県立浦和高等学校 |
Principal Investigator |
後藤 顕一 埼玉県立浦和高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥340,000 (Direct Cost: ¥340,000)
Fiscal Year 2007: ¥340,000 (Direct Cost: ¥340,000)
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Keywords | 持続可能な開発 / 評価基準 / グリーンケミストリー |
Research Abstract |
グリーンケミストリー教材として開発した「大気汚染対策教材」について全3回のワークシート学習を実践し、生徒が教材を通じて大気汚染問題についてどのように学習内容を理解していくかを学習評価としての教育評価ツールである「学習履歴シート」を用いて調べた。その後「学習履歴シート」の要約についてルーブリックを用いて4段階評価法を用いて調べた。生徒個々人の特徴や課題が明確になった。 WS1の学習後、要約に際して、生徒たちが重要視していることについて討論させ、分析することで抽出した。また、実施した教材の要約について「要約の評価の規準や観点」も併せて考えさせ、実際に研究会で用意した評価用紙と、自分たちの考えた評価を比較検討させた。他人と意見を交わすことで自分の考えを整理することが可能になり、これを分析することで、よりよい評価法を教師だけでなく、生徒と共有できることが可能になり、学習の目標や目的を明確化できた。また研究会で用意した評価用紙を用いて、学習内容を自己評価、他者評価した。WS学習のうちWS1の相互評価を体験することで、2回目以降の学習が飛躍的に進歩する。学習が進むにつれ、記述内容は向上し、生徒たちも学習に満足する結果となった。さらに「科学的な文章の要約チェックポイント」を作成、それを用いることで、生徒たちは要約に不可欠なポイントを意識しながら科学的文章を簡潔にかつ正確に記述することができることを明らかにした。「科学的文章のチェックポイント」の利用は、科学的の思考力・判断力を育成しうる。 グリーンケミストリーの発想が社会の変化に伴い、持続可能な社会を考える上でも重要な要素になっており、それを高校生が素直にまじめに受け止めていることがわかった。
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