Project/Area Number |
19H00351
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
FUKAMIZU Tomohide 鹿児島大学, 病院薬剤部, 薬剤主任
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Research Collaborator |
寺薗 英之
佐藤 洸
竹之下 友寿
高手 恵美
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Project Period (FY) |
2019
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥380,000 (Direct Cost: ¥380,000)
Fiscal Year 2019: ¥380,000 (Direct Cost: ¥380,000)
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Keywords | 末梢静脈栄養 / 腎機能障害 / シスタチンC |
Outline of Final Research Achievements |
末梢静脈栄養において用いられるアミノ酸の比率が高い輸液が、腎機能に及ぼす影響について明らかにするために、まず、血清クレアチニン値から算出される腎機能指標を用いて、電子カルテの記録から後方視的に調査を行った。その結果、投与量の増大が腎機能に影響を及ぼさなかったが、投与期間が長くなると腎機能を悪化させる可能性が示唆された。続いて、栄養状態に影響を受けないシスタチンCを用いて、腎機能の評価を行った。現在、4例の解析を行い、クレアチニン値との比較を行ったが、シスタチンC特異的に腎機能の悪化を検出できた症例は存在しなかった。今後も症例数を増やし、検討を行う予定である。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
クレアチニン値から算出した腎機能指標の後方視的調査からは、投与期間の長期化が腎機能に悪影響を及ぼす可能性が示唆された。シスタチンCはクレアチニン値と異なり、筋肉量に影響を受けないことから、末梢静脈栄養を施行されるような低栄養の患者の腎機能を評価するには、クレアチニン値よりも適していると考えられる。現在までのシスタチンCで解析を行った症例が4例と少なく、最長でも投与期間が8日であったため、今後症例数を増やして、更なる解析を行い、臨床の現場であまり着目されていない末梢静脈栄養による有害事象について明らかにする。
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