Project/Area Number |
19H00625
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 直人 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (10434515)
二宮 祐 群馬大学, 大学教育・学生支援機構, 准教授 (20511968)
丸山 和昭 名古屋大学, 高等教育研究センター, 准教授 (20582886)
香川 七海 日本大学, 法学部, 准教授 (20816368)
冨士原 雅弘 日本大学, 国際関係学部, 准教授 (30339238)
長嶺 宏作 帝京科学大学, 教職センター, 准教授 (30421150)
太田 拓紀 滋賀大学, 教育学部, 教授 (30555298)
小野 方資 福山市立大学, 教育学部, 准教授 (30569827)
末冨 芳 日本大学, 文理学部, 教授 (40363296)
神代 健彦 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (50727675)
田中 真秀 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (50781530)
高木 加奈絵 倉敷芸術科学大学, 学内共同利用施設等, 講師 (50880978)
徳久 恭子 立命館大学, 法学部, 教授 (60440997)
岩田 考 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (60441101)
宇内 一文 常葉大学, 健康プロデュース学部, 准教授 (60546266)
荒井 英治郎 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (60548006)
金子 良事 阪南大学, 経済学部, 准教授 (60771128)
筒井 美紀 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (70388023)
布村 育子 埼玉学園大学, 人間学部, 教授 (70438901)
古賀 徹 日本大学, 通信教育部, 教授 (90297755)
植上 一希 福岡大学, 人文学部, 教授 (90549172)
佐藤 晋平 佐賀大学, 教育学部, 講師 (00758807)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥45,630,000 (Direct Cost: ¥35,100,000、Indirect Cost: ¥10,530,000)
Fiscal Year 2021: ¥12,610,000 (Direct Cost: ¥9,700,000、Indirect Cost: ¥2,910,000)
Fiscal Year 2020: ¥16,120,000 (Direct Cost: ¥12,400,000、Indirect Cost: ¥3,720,000)
Fiscal Year 2019: ¥16,900,000 (Direct Cost: ¥13,000,000、Indirect Cost: ¥3,900,000)
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Keywords | 日本教職員組合 / 日教組 / 労働運動 / 教育運動 / 日本労働組合総評議会 / 総評 / 労戦統一 / 55年体制 / 教職員組合 / 教育労働運動 / イデオロギー / 政治的対立 / 革新 / 戦後政治 / 平和教育 / 教研集会 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、日本教職員組合(日教組)の1950年代から1980年代末までの期間を研究対象に据え、日教組が所蔵する非公開史料の特別な利用、日教組幹部OBのヒアリングや私文書の活用により、それぞれの時期に日教組内部でどのような論争や対立があり、それが結果的に日教組の運動にどういう方向性を与えたのかを、労働運動と教育運動の両面から分析する。保守対革新、文部省対日教組という単純な2項対立の図式で描かれることが多かった日教組運動史を、多様なイデオロギーのグループ間のダイナミックな相互作用過程としてとらえ直していく。
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Outline of Final Research Achievements |
This research focuses on the Japan Teachers' Union (JTU) from its formation in 1947 to its reconciliation with the Ministry of Education in 1995. The question of how political and economic fluctuations affected the conflict of debate over movement policies within JTU, and how they transformed JTU, is considered. The goals and tactics of JTU's movement policy were almost identical with the lines considered by mainstream executives of the General Council of Trade Unions of Japan (Sohyo). Within JTU, the composition of the conflict over the movement policy was a direct reflection of the composition of the conflict between the trends in the labor movement at the time. Thus, the process of prosperity of the movement promoted by Sohyo the process of strengthening JTU's fighting power were congruent, and when the movement by Sohyo reached a dead end, the JTU movement also came to a dead end.
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
文部省対日教組、保守対革新という単純な軸で論じられることが多かった戦後日本の教育政治をめぐる対立の構造を、本研究の知見は大きく修正するものを含んでいる。また、戦後日本の教職員の教育労働運動に関する歪んだイメージの一部を修正し、また、戦後教育史の中のいくつかの重要な出来事についての通説の見直しを提示できた。本研究の成果は、戦後教育史像や戦後教育学のとらえ方に再考を迫るものであると同時に、政治史や労働運動史、思想史などの研究に対しても示唆を与える内容を含んでいる。社会的意義としても、戦後史の捉え方や評価をめぐる今後の議論に有益な知見を提供する点で大きな貢献をなすことになる。
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