Project/Area Number |
19H01230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
西 一夫 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (20422701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 比出代 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (10631187)
大橋 賢一 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20451453)
奥田 俊博 九州女子大学, 人間科学部, 教授 (30343685)
白井 伊津子 淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (40323224)
茂野 智大 筑波大学, 人文社会系, 助教 (40853057)
佐野 宏 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (50352224)
奥村 和美 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (80329903)
桑原 祐子 奈良学園大学, 人間教育学部, 非常勤講師 (90423243)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥16,640,000 (Direct Cost: ¥12,800,000、Indirect Cost: ¥3,840,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2019: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
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Keywords | 敦煌文書 / 書儀・尺牘 / 漢文書簡 / 表現受容 / 国文学 / 正倉院文書 / 書儀 / 尺牘 |
Outline of Research at the Start |
本研究課題は、現在日本・中国・台湾等の東アジアに散在する敦煌文献、なかでも書儀・尺牘を中心に据えた実見調査を通して新たな資料の発掘・紹介を行い、日本への受容や伝搬の実態を解明し、マクロ的に統合することを第1の目的とする。その上で正倉院蔵『杜家立成雑書要略』に焦点を絞り、当該書の注釈作業を通して、わが国における敦煌書儀・六朝尺牘の受容をミクロ的にも研究・解明することで、表現・表記・語法・歴史環境分野のさらなる研究推進をはかる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度では次のような計画を遂行した。【注釈・校訂作業】『杜家立成』改訂推敲、『杜家立成』国内外調査成果反映、『杜家立成』語彙索引作成、【表現受容と分析】文献調査にみる表現受容の特質解析、注釈への素稿作成・検討,表現受容成果を注釈に反映、国内外文献調査の語彙検討②・注釈反映、【文献調査(国内・国外)】海外調査(英国)、国内調査(東洋文庫)、【成果発表】海外発表(台湾)、国内発表、学術研究会、報告書刊行。 注釈・校訂作業ではオンライン等を活用して注釈原稿の取りまとめと共有によって制限のある環境での研究を遂行した。表現受容と分析では注釈作業への取り込みや文献の妥当性を前年度から継続して実施した。文献調査では、海外はイギリスの大英図書館での調査を三年ぶりに夏期と冬期の二回実施して、これまでの遅れを少しでも取り戻せるよう努めた。また、夏期の調査では、予定文献から新たな知見を得ることができた。国内では東洋文庫での調査が可能となり、文献調査を二回実施し、書道博物館については専門の研究員との打合せをオンラインで複数回実施して次年度の調査に向けての準備を進めることができた。成果発表については、台湾での学術会議がオンライン開催のほかは、国内学会等は一部対面などの開催となった。また奈良女子大学との共催シンポジウムや講演会などもオンラインの併用での実施ができ、多くの参加者を得て活発な議論ができたことからも、ほぼ当初予定通りの発信が実現できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナ感染症の世界的蔓延により,国内外の文献調査が滞りを見せていたものの、順次規制の緩和によって調査を再開できた。英国での調査を夏期と冬期の二回実施し,国内も東洋文庫での調査を実施した。書道博物館については,引き続き専門研究員との打合せを継続的に行い,文献調査に向けて準備を進めている。 注釈・校訂作業についてはOnlineとDriveとを活用して実施しているため,定期開催を実現できている。資料に基づく打合せなども対面での実施へと移行しつつあることから,計画の遅れを取り戻しつつあるのみならず,新たな文献の発掘によって注釈作業の当初以上の進展が認められた。 成果発表についても,実施可能となって順次成果の発表・公開に努めている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は最終年度となり、解説の作成・語彙索引の作成などの周辺資料の整備を進める。本年度の英国調査で発見した敦煌文書の書き入れから、書儀の性格を新たな視点から捉える機会となった。当初予定の文献ではないため、次年度英国調査で改めて叮嚀な調査を行う予定である。また国内調査でも一部の書道博物館文献の調査を予定している。 成果発表としては、シンポジウムや研究発表、継続的に実施している報告書の作成を実施予定である。 これらの成果をPOFで公開予定である。紙媒体も作成し、関係諸機関に配架予定である。
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