Research Project
大気中に存在するエアロゾル粒子は、太陽光を吸収もしくは散乱することにより、地球大気を加熱もしくは冷却し、気候変動に寄与するとともに、大気の光化学過程を変化させ、大気環境に影響を及ぼしている。本研究では、東アジアの大規模排出源の下流域において、小型センサを用いた微小エアロゾル粒子(PM2.5)の多点観測を行うとともに、エアロゾル粒子の光吸収特性と物理化学特性を同時に観測することで、光吸収性エアロゾル粒子の排出源や生成源、輸送中の変質過程の変化が、エアロゾル粒子の光学特性をどのように変化させるかを明らかにする。