Project/Area Number |
19J10119
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 03030:History of Asia and Africa-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
荒井 悠太 早稲田大学, 文学学術院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2020: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2019: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | イブン・ハルドゥーン / イスラーム史 / マグリブ / ヒストリオグラフィー / 写本研究 / マグリブ史 / 社会思想 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、14世紀北アフリカの歴史家イブン・ハルドゥーンの普遍史書『実例の書』において展開された、「文明」に関する理論と歴史叙述をアラビア語圏における史学史・思想史の潮流との連続性・独創性・後代への影響という観点から再解釈する。『実例の書』の導入部にあたる『歴史序説』は当時のムスリム知識人の文明観や歴史学の方法を体系化した一級史料として注目されてきたが、その視野を『実例の書』全体へと拡大し、特に前近代における政治思想・歴史叙述の展開という視座からより包括的な分析を行う。 また、『実例の書』写本の検証作業を通じて既存の校訂本に含まれる多数の脱落を補完し、信頼性のあるテクストを提供する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、14世紀の歴史家・思想家イブン・ハルドゥーンの主著である『実例の書』の分析を通じてその史料的性格を再検討することで、当該著作の歴史的意義を再検討するものである。 2019年度までは写本研究を中心に進め、『実例の書』のなかでも研究蓄積の少ない歴史叙述部分のテクスト検証を主軸に研究を進めてきた。しかしながらCOV-ID19の世界的流行に伴う各国のロックダウン、渡航制限等の要因により国外における写本調査の継続は困難となり、研究期間内に学術的成果として公表しうる水準には到達することは困難となったため、研究方針を一部変更することとした。本年度の主な研究内容は以下の通りである。 ①前年度までの写本研究の成果等を暫定的にまとめた『或る中世写本の旅路―イブン・ハルドゥーン『イバルの書』写本の伝播(一四―一九世紀)』(仮題)を執筆した。(二〇二一年度刊行予定) ②『実例の書』を題材とした、アラビア語歴史書を史料研究の対象とする方法論の構築。文化的転回や構造主義、ヘイドン・ホワイト『メタヒストリー』の影響を受け、アラビア語歴史叙述の分析手法もまた大きく変化しているが、現状ではそうした試みは特定の時代や王朝史など、記述範囲を限定した歴史書が中心である。イブン・ハルドゥーンはその思想史上の重要性からみて、彼の歴史叙述に対しても十分な考察が加えられるべき人物であるが、人類の神話的起源から一四世紀までという広い時代をカヴァーする『実例の書』のような、「世界史」あるいは「普遍史」といわれる類型のアラビア語史書を包括的に分析する方法論は未だ確立していない。 以上を踏まえ、形式的・構造主義的分析と質的分析を組み合わせて歴史書の性格や内在する論理を考察する方法論を『実例の書』を事例として検討した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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