Project/Area Number |
19J11618
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 06020:International relations-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
細井 友裕 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2020: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | サブサハラ・アフリカ / 南部アフリカ / 南アフリカ / 国家の能力 / 国家形成 / 行政 / 汚職 / アフリカ / 比較政治学 / 脆弱国家 / 発展途上国 / 歴史社会学 |
Outline of Research at the Start |
テロや貧困等グローバルな課題に対応する上で、国家の能力強化は重要な政策課題である。国家の能力強化にあたり、既に国家の能力強化に成功した事例は参考になりうるが、欧州など国家が形成される過程を研究した「国家形成論」の視角は、政策に十分反映されていない。また、国家形成論が欧州域外にも拡張されるかは議論が分かれている。本研究は「何が国家をつくるのか?」という問への応答を目的とし、国家形成論の主流理論を批判的に検討しつつ、「政府と市民の関係性が国家の能力を強化した」という代替仮説を提示し検証する。本研究は理論的発展のみならず、アフリカの事例を用いることで、アフリカ政治研究の発展にも貢献する。
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Outline of Annual Research Achievements |
私はサブサハラ・アフリカ諸国における国家の能力(state capacity)の向上要因について、主に行政機関の効率性や有効性に注目しつつ、政治学およびアフリカ政治研究の知見に照らして研究してきた。 年度当初は対象地域である南部アフリカ諸国に滞在し、資料収集などを行いつつ、研究成果を論文などの形で公表する計画であった。しかし2020年からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、渡航は不可能になった。事業を繰り越し2021年度も継続したものの、研究期間内に海外渡航はできなかった。 しかし、私はコロナ禍でも調査方法等の変更によりできる限り研究を継続する努力をした。当初の旅費相当額を書籍・報告書などの資料購入に充て、またインターネット上で入手可能な情報を可能な限り集めた。これらの情報に基づき、2020年度から2021年度にかけ、南アフリカ共和国の国家機構に関する分析を中心に研究成果の発表に成功した。2020年度には査読論文2本、書籍の分担執筆2章分を発表した。また、事業継続をした2021年度には査読付き論文1本、書評1本、および日本アフリカ協会での懸賞論文の佳作受賞という成果を得た。 これらの研究成果は、いずれも南部アフリカ諸国の最近の情勢解説としての側面を含みつつも、中長期的な歴史や各国の行政・政治機構に関する整理と分析であり、学術的な貢献はもちろん、実務への示唆にも富むものであると自負している。 コロナ禍という困難により研究計画の大幅な変更を余儀なくされたものの、この未曾有の困難の中で工夫し、当初の目標に十分に合致する研究成果を発表できたと考えている。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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