Project/Area Number |
19J12444
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 04030:Cultural anthropology and folklore-related
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
拉 加本 総合研究大学院大学, 文化科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2019: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | チベット・アムド地域 / 信仰生活 / 混淆的民間信仰 / ボンコル村 / 青海省 / チベット人 / 民間信仰 / アニェ・ユラ / 山神 / 儀礼 |
Outline of Research at the Start |
本研究ではチベット・アムド地域を対象に、チベット仏教、原始宗派と言われるボン教、中国の道教など混淆するチベット族の宗教実践を詳細に記述することで、チベット仏教の理解に再考を迫ろうとするものである。従来のチベット研究は、主としてチベット仏教、歴史、文学という大伝統に属する部分に関して進められてきたが、本研究は地域社会の「小伝統」、つまり種々の信仰が混淆している現地の市井の人々の宗教実践を明らかにするものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、チベット・アムド地域を対象に、チベット仏教、ボン教、土着神や山神信仰などが混淆する宗教活動の詳細を調査し報告することで、チベット人によるチベット仏教の信仰の実態に迫り、従来のチベット研究におけるチベット人とチベット仏教の関係についての観点を再考する。というのは従来のチベット研究では、チベット仏教という「大伝統」に注目するあまり、本研究が扱うような地域社会の「小伝統」をともすれば無視しがちで、現地の市井の人々の宗教活動を十分に論じてこなかったからである。 本研究の目的を達成するため、報告者は2018年1月から2019年11月までの計8カ月間に渡って調査地ボンコル村に赴き、フィールド調査を実施した。現地調査は大きくボンコル村における複合的民間信仰とその社会的背景として存在する多民族との歴史的交流という2点に着目して進めてきた。 2020年度に予定していた現地調査と国内外における学術会議での発表は、新型コロナウイルス感染症拡大により中止ないし延期を余儀なくされた。そこで2020年度、報告者はチベットにおける文化人類学の先行研究を渉猟し諸理論をレビューする作業に従事する一方、これまで行った現地調査で得たデータを整理・分析することに努めた。2020年7月16日に学内で行われた論文ゼミナールにおいて、学位論文の全体構想と1つの章となる論文に関して発表した。また、一部の調査データを学術論文にまとめて査読付きの雑誌に投稿し、研究成果を積み重ねてきた。 2021年度前期は、研究課題の調査活動の一環として報告者は、8月上旬から9月末まで、国立民族博物館、天理大学付属天理参考館、龍谷大学などを訪問し、チベット関係の文献調査と20世紀初頭に日本の僧侶がチベットから将来した資料の調査を行なった。2021年度後期は、引き続き文化人類学の理論をレビューする作業に励み、指導教員の助言の下、学位論文の執筆に専念した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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