「インド民主主義」における包摂と排除―インド政治学とサバルタンの視座の比較―
Project/Area Number |
19J14229
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 06010:Politics-related
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
牧 杏奈 明治大学, 明治大学大学院政治経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | サバルタン / ラナジット・グハ / デモクラシー論の批判的分析 / サバルタン研究 / デモクラシー理論の批判的分析 / インド民主主義 / 政治的サバルタン |
Outline of Research at the Start |
本研究は、「インド民主主義」および「民主主義」について、①インド政治学の主流的見解、②サバルタン(被抑圧者)の視点を導入しようと試みるサバルタン・スタディーズ・グループによる見解、そして③サバルタンの立場に置かれているインドの先住部族民の見解を比較検討し、民主主義における<理論・制度の場>と<現場>との間に生じる齟齬について分析・考察を行う。これにより、制度上は「民主主義国」であるインドにおいて、ナクサライト運動などで顕著に示されるような社会経済的問題が実質的に解消されないシステムについて論じる。
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Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、新型コロナウイルスの影響により、当初予定していたインド農村部での調査が遂行不可能となったため、より理論的な研究へと方向修正し、「「インド民主主義」における包摂と排除」を分析するための新たなアプローチを試みた。主な研究内容は、以下の三点にまとめられる。 第一に、インドのサバルタン研究の方法論的検討を深めた。インドで刊行されている『サバルタン・スタディーズ』に掲載されている論文を収集し、同雑誌の主要な論者による関連論文の概要をまとめた。とりわけ、『サバルタン・スタディーズ』の創始者であるラナジット・グハに関しては、その方法論的な独自性について検討を行い、その成果を論文「ラナジット・グハと「サバルタン」――サバルタン研究の方法論に関する一考察――」に取りまとめて『政治経済学研究論集』に発表した。 第二に、学際的なサバルタン研究の動向調査を進めた。方法論的な変化を経た今日的なサバルタン研究が、多様な地域において議論されるなかでどのような研究が展開されているかを検討し、論文「「サバルタン」研究――概念的な特性と意義――」に取りまとめて『明治大学社会科学研究所紀要』に発表した。 最後に、言説・社会構造分析としてのサバルタン研究を民主主義論の研究に応用し、今日的な反ポピュリズム言説及び「差異の政治」言説にみられる研究者と研究対象者との権力関係に関する分析を進めた。前者については、日本政治学会において「デモクラシー論によるサバルタンの生成について――政治学におけるサバルタン研究の試み――」と題した口頭発表を行い、後者については、明治大学政経学会において「アイリス・マリオン・ヤングの正義論におけるデモクラシーの言説」と題した口頭発表を行った。いずれにおいても、サバルタン研究を政治学の議論に応用することに関して有益なご意見・ご指摘をいただいた。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)