Project/Area Number |
19J14660
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
荻島 大凱 早稲田大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | うつ病 / 内受容感覚 / マインドフルネス / 心拍誘発電位 |
Outline of Research at the Start |
身体症状が伴う場合,うつ病はその50%近くが抗うつ薬に反応しないなど,治療効果が大きく損なわれる現状にあるにもかかわらず,身体症状のうつ病の維持,増悪化への寄与は,これまでの研究では十分に明らかになっていない。そこで本研究では,うつ病の症状として繰り返し観察されてきた,身体状態を適切に知覚できないという「内受容感覚知覚の鈍麻」を,身体症状のうつ病の維持,増悪化への寄与する原因として理解し,身体症状が伴ううつ病への有効な治療法を検討することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
採用第1年目に行ったうつ症状と身体感覚知覚の関係性の検討にもとづき,採用第2年目においては,身体感覚知覚の鈍麻化の改善に焦点を当てたマインドフルネス介入を行った。本研究は,アウトカム指標を時系列データによって取得し,指標間の因果関係を明らかにすることによって,身体感覚知覚の向上がうつ症状改善にどのように影響を与えるかを検討することが目的であった。介入の結果,2週間のマインドフルネス介入は,待機統制群と比較して,身体感覚知覚の向上とともにうつ症状の程度を軽減することが示された。この結果にもとづき,身体感覚知覚の向上によるうつ症状改善への影響を検討するために,時系列データ間の因果関係について解析を行った。解析の結果,マインドフルネス介入によって身体感覚知覚が向上することによって,ストレッサーに対する感情焦点的なコーピングが増加し,苦痛体験を受容できるようになることで,うつ症状が改善するという因果関係が示された。本研究の結果は,身体感覚知覚の鈍麻化の改善によってうつ症状が改善するという本研究課題の仮説を支持するものであった。加えて,本研究の結果は,これまで十分に明らかにされてこなかったマインドフルネスのうつ症状改善のメカニズムを明らかにする可能性のあるものであると考えられる。 本年度は,うつ症状と身体感覚知覚の関係性の検討を行った研究が,国際雑誌に原著論文として採択され発刊された。加えて,当該研究に関する研究成果2件を国内外の学会に提出し採択された(うち1件の発表はコロナ・パンデミックのため来年度に延期)。 これらのことからも,期待通りに研究活動を進展させていると評価することができると考える。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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