児童養護施設で暮らす子どもの生活世界と教育課題の克服 ‐社会関係資本に着目して‐
Project/Area Number |
19J20254
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宇田 智佳 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 児童養護施設 / 家族 / トラブルのミクロポリティクス / 情緒的理解 / 学校経験 / フィールドワーク / 社会関係資本 / 社会的排除 / 小学校 |
Outline of Research at the Start |
児童養護施設で暮らす子どもたちの生活を包括的に捉え,生活に内在する課題の実態把握と原因分析を行うことが本研究の目的である。具体的には,児童養護施設と,そこで生活する子どもたちが通う学校でのフィールドワークを通して子どもたちの生活を描き出していく。そして,児童養護施設で暮らす子どもたちの課題の解決に向けて,周りの大人たちがどのような働きかけを行っているのかを明らかにし,実践的・政策的示唆を提言することをめざす。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、大きく分けて2つの調査を行った。 第一に、昨年度から継続して行っている児童養護施設でのフィールドワークを今年度も行った。小学生のユニットでの参与観察に加えて、中学生6名へのインタビューを実施した。以上のフィールドワークを通して得られた知見は、①進路選択にあたっては家族の影響が大きいこと、②家族についての語りが今の生活と比較するなかでなされていたこと、③小学生たちのなかでのトラブルの構築の特徴の3点にまとめることができる。 以下の通りに成果をまとめたるとともに、今後の構成ができた。 ①については、次年度の教育社会学学会への論文投稿および学会発表を予定している。②については、家族についての記述実践に着目して、家族社会学会への論文投稿および学会発表を予定している。③は、「トラブルのミクロポリティクス」という視点を援用して記述した。次年度の「子ども社会研究」への投稿を予定している。 第二に、昨年度に引き続き小学校でのフィールドワークを行い、施設入所児に対する教育実践の様相を明らかにした。また、小学校でのフィールドワークによって得られたデータからは、施設入所児たちへの情緒的理解をしようと教師たちがさまざまな実践を行っている様相と、そうした理解を阻む要因として、児童養護施設との連携の難しさがあることを明らかにした。 なお、以上の知見を子ども社会学会の大会にて発表を行うとともに、『教育学研究』へ論文投稿を行った。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)