現代パキスタンにおけるジェンダー空間の変遷と女性の身体技法―パルダ実践への着目
Project/Area Number |
19J22111
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
賀川 恵理香 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | パキスタン / ジェンダー / ムスリム女性 / パルダ / ヴェール / 農村 / 南アジア / 女性 / パキスタン地域研究 / 性別規範 / 女性のモビリティ / 農村調査 |
Outline of Research at the Start |
本研究においては、現代パキスタンにおける女性たちのパルダ実践に着目する。パルダとは、パキスタン、インド、バングラデシュを中心とした南アジア地域に広く存在する性別規範のことであり、狭義には女性のヴェール着用、広義には男女の生活空間の分離を意味する。多くの先行研究において女性に抑圧的な規範として分析されているパルダであるが、現代パキスタン都市部に暮らす女性たちの多くは、パルダ規範を守りつつも、進学や就職などを通して社会と積極的に関わっている。本研究においては、女性たちがどのようにパルダを解釈し、そしてどのようにパルダを実践しているのかを、聞き取り調査や参与観察(住み込み調査)を通して明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、都市と農村を横断する女性たちのパルダ実践を明らかにすることを目的としている。パルダ(pardah)とは、南アジア地域に広く存在する性別規範のことであり、狭義には女性のヴェール着用、広義には男女の生活空間の分離を指す。 今年度の4月から7月においては、2019年度から2020年度に実施した長期フィールドワークのデータをもとに、投稿論文の執筆を行った。投稿論文においては、パキスタン・パンジャーブ州における農村J村において、女性たちの顔覆いの方法が変化したことを主題として、パキスタン社会の変容と女性の装いの変化の関係性を論じ、日本南アジア学会が刊行している学術雑誌『南アジア研究』に投稿した。現在は再投稿に向けて原稿を加筆修正中である。 さらに、8月末から11月中旬にかけて、パキスタン・パンジャーブ州の都市及び農村にて3度目のフィールドワークを行なった。今回のフィールドワークでは、本研究における調査村J村における結婚式に参加し、参与観察を行なった。参与観察では、J村における女性が他村に嫁ぐにあたっての慣行を記録したほか、周囲の個別の人間関係のなかで、結婚式が執り行われていく様相を詳細に描いた。 さらに都市部においては、女性団体への聞き取り調査を実施した。女性団体への調査では、政府組織、宗教政党団体、女性の権利推進団体に分類した上で、それぞれに対してパルダと女性の権利の関係に関するインタビューを実施し、現代パキスタンにおけるパルダの様相を総合的に捉えることを試みた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(17 results)