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ヒトiPS細胞とマイクロ流体デバイスを用いた小腸成熟化機構の解明

Research Project

Project/Area Number 19J40262
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Review Section Basic Section 53010:Gastroenterology-related
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

三小田 亜希子  京都大学, iPS研究所 未来生命科学開拓部門, 特別研究員(RPD)

Project Period (FY) 2019-04-25 – 2020-03-31
Project Status Discontinued (Fiscal Year 2019)
Budget Amount *help
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
KeywordsiPS細胞 / 小腸 / パネート細胞
Outline of Research at the Start

小腸粘膜上皮は、幹細胞が存在し細胞供給を続ける「陰窩」と、食物の消化吸収などを行う機能性領域「絨毛」からなる。成体の腸管陰窩では、パネート細胞と幹細胞が隣接して存在し、パネート細胞は陰窩の幹細胞性維持に重要な役割を果たす。幹細胞から分化した細胞が絨毛頂へと移動する過程で、幹細胞ニッチシグナルの濃度勾配が形成され、その影響が減弱するにしたがって、腸上皮としての成熟化が促進される。
我々はヒトiPS細胞から新生児期に相当する小腸オルガノイドの作成に成功した。本研究では、これを用いて、マイクロ流体デバイスを応用し、哺乳期に達成される成体型陰窩幹細胞システムの確立と絨毛細胞の成熟化の機構解明を目指す。

Outline of Annual Research Achievements

ヒトiPS細胞から3次元小腸オルガノイドを分化誘導するプロトコルの最適化を行った。誘導されたオルガノイドは電子顕微鏡下でオルガノイド内腔に微絨毛が確認され、免疫組織化学法でも細胞極性を有した小腸オルガノイドであることが示された。小腸陰窩の幹細胞維持機構にwnt-βカテニン経路が重要であることが知られている。in situ hybridizationでオルガノイドの陰窩に相当する領域にこれらの重要な遺伝子が発現しており、その発現様式はマウスの成体小腸を模したものであった。一方で、幹細胞性の維持に重要なパネート細胞の成熟マーカーの発現は認められなかった。
新生児期マウスの小腸パネート細胞のマーカーを同定し、ヒトiPS細胞由来小腸オルガノイドに照らした結果、同オルガノイドはマウスの新生児期に該当する成熟度であると示唆された。同オルガノイドをマウス腎被膜下に移植することで成熟化が促進したことから、至適環境下では成体の小腸へと成熟する能力を有するオルガノイドであることが判明した。
新生児小腸から成体小腸へと成熟する機構の解明のため、同オルガノイドを2次元的にマイクロ流体デバイスに播種する方法の最適化を試みた。2次元培養されたヒトiPS細胞由来小腸シートも一定のバリア機能は有するが、再現性高く細胞極性を維持した小腸シートを培養するには、プロトコルのさらなる最適化が必要である。

Research Progress Status

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

Report

(1 results)
  • 2019 Annual Research Report

URL: 

Published: 2019-05-29   Modified: 2024-03-26  

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