Project/Area Number |
19K00302
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
佐藤 道生 慶應義塾大学, 文学部(三田), 名誉教授 (60215853)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 日本漢文学 / 注釈 / 本朝続文粋 / 朝野群載 / 詩序集 / 中右記部類紙背漢詩集 / 千字文 / 論語集解 / 百二十詠 / 本朝麗藻 / 内宴記 / 法性寺殿御集 / 平安時代 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、平安後期の主要な漢詩文集『本朝続文粋』『中右記部類紙背漢詩集』『詩序集』『内宴記』『法性寺殿御集』の五書について、詳細な注釈を施し、その作者の伝記を作成することを行なう。注釈には底本の本文、他本との本文異同、校訂本文、訓読文、語釈、現代語訳、制作の年時・事情の各項目を設けることとする。語釈に引用する漢籍の本文には、訓読文を付け、理解を容易ならしめるように配慮する。また、作者の伝記は注釈に連携させて示すこととする。これによって、当時の漢詩文の殆ど全てが注釈されることになり、平安後期の漢文学を本格的に研究するための基盤が確立できるものと思われる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、平安後期(11世紀中葉~12世紀末)に成立した主要な漢詩文集『本朝続文粋』『朝野群載』『中右記部類紙背漢詩集』『詩序集』『内宴記』『法性寺殿御集』について、詳細な注釈を施し、その作者(約250名)の伝記を作成することを目的とする。これによって、これまで殆ど手付かずの状態に置かれていた平安後期の漢文学を本格的に研究するための基盤が確立できるものと思われる。平安後期の漢文学の特徴は、日本人が日本文化の独自性に目覚め、一方で中国文化を意識しながらも、脱中国を目指した点にある。上記資料を注釈の対象とした理由は、それらが日本文化の独自性を探る上で極めて価値のあるものと考えたからである。本研究はこのような観点から、平安後期の代表的な作品集でありながら、未だ注釈書の存しない六書について、その注釈および作者伝の作成を行なうのである。 本研究に認められる学術的独自性は①注釈の対象とする書籍に『本朝続文粋』『詩序集』といった駢文(対句仕立ての漢文)の作品集を取り上げる点、②注釈の中で典拠・用例として挙げる漢籍の本文を当時の古写本に求める点、③注釈の姿勢として、作品の本文を出来るだけ作者の伝記に即して読解しようとする点にある。 2022年度は『本朝続文粋』『朝野群載』『中右記部類紙背漢詩集』『詩序集』の訳注作業に従事し、この内『詩序集』の訳註をほぼ終えることができた。『詩序集』の訳註は2023年度中に公刊する予定である。 また訳注の質的向上を図るために、日本に現存する『論語集解』『千字文注』の古写本・古刊本を調査し、その本文・訓点の整理を行なった。『千字文注』の調査結果は2023年度中に公刊する予定である。『論語集解』の調査結果の一部は「清原家の学問と漢籍―『論語』を例として注釈書と訓点との関係を考える」(高田宗平編『日本漢籍受容史』、八木書店、2022年11月)に発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
訳注は、一定のレベルを保つために、研究代表者が主催する日本漢学研究会の例会(毎月1度開催)で口頭発表し、修正を施した上で原稿化し、年度末刊行の研究成果報告書に収録することとしてきた。ところが、2022年度は前年度に引き続き、新型コロナウィルスの流行のために研究会を全て中止せざるを得なくなり、訳注の原稿化に支障が生じた。2023年度は、この点が解消されると思われるので、研究会例会を再開し、遅れた分を取り戻すことに努めたい。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度には、これまでと同様に注釈作業に従事し、日本漢学研究会の例会に於いて口頭発表を行なうこととする。本年度内に『朝野群載』『中右記部類紙背漢詩集』の訳注を完成に近づけたいと考えている。両書の訳注は研究成果報告書に掲載する予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(8 results)