Project/Area Number |
19K00361
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
天野 聡一 九州産業大学, 国際文化学部, 教授 (50596418)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 和文小説 / 擬古文 / 古典注釈 / 古典受容 / 擬古物語 / 江戸時代 / 鈴屋派 / 懐徳堂 / 江戸派 |
Outline of Research at the Start |
本研究「近世期における和文小説創作についての総合的研究」の主要目的は、和文小説の全体像の解明――すなわち、近世期に創作された和文小説(擬古文体によってつづられた小説作品)を網羅的に収集・分析し、その営為の実態と史的変遷とを明らかにすることである。 具体的には、①作品の概要をも含む総合的な目録の作成、②個別の作品分析、そして③文学史的把握といった3つのアプローチを用いて和文小説の全体像を明らかにしてゆく。
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Outline of Annual Research Achievements |
5年目にあたる令和5年度は、これまで行った研究の全体的な振り返りと課題の発見、今後の研究方針についての点検を行った。 まず、目録の作成については、出来る限り網羅的に作品を収集すべく(遺漏を減らすべく)、既存の文献目録類はもちろん、一見関係がないだろうと思われる学術図書・論文にも目を通すよう心がけた。作品分析については、論文(研究ノート)として学術雑誌に投稿するため、そのスタイルの模索とサンプルの執筆・投稿を行った。具体的には、本居宣長の『鈴屋集』所収の掌編作品について、宣長の文学的体験(京都留学)、『源氏物語』研究、そして本居大平の和文小説創作との関わりなどを論じ、小稿としてまとめた。文学史的把握については、現段階での所感をノートにまとめた。 また、今年度は報告者が入会する主な学会が対面方式に変わったため、それらへ参加するための出張を実施し、関連する分野の研究者と広く意見交換を行った。 一方、基礎研究として、和文小説創作の背景にある古典研究・古典受容についても研究を行った。令和5年度は、昨年度に引き続き、荒木田麗女の『月のゆくえ』に認められ、和文小説の素材ともなった藤原定家と式子内親王の恋愛伝承について分析を行い、その成果を論文として発表した。 以上に加えて、研究の過程で得られた有益なインターネット上の情報を、ウェブサイト「日本文学InternetGuide」に随時反映させていった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全集・叢書・辞典類の電子化を進めたことによって、作品分析における注釈作業の効率がさらに改善した。一方、目録ファイルのブラッシュアップや、論文発表のルーチン化を促進するなど、今後必要な改善点も認められ、研究期間を一年間延長することにした。 以上から、今年度は「研究はおおむね順調に進展している」と評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
目録の作成については、公開を念頭に、出来る限り網羅的に作品を収集し、遺漏を減らしてゆく。作品分析と文学史的把握については、学術雑誌に投稿し、掲載されることを目指す。
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Report
(5 results)
Research Products
(17 results)
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[Book] 和本図譜2023
Author(s)
日本近世文学会
Total Pages
176
Publisher
文学通信
ISBN
4867660256
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