外国語の作文学習の過程において,指導者による「添削」は重要な作業過程のひとつである。添削の際,指導者は「適正な添削」の加減に戸惑うことが多い。学習者もまた「添削の結果」全てに納得することは難しい。本研究では,指導者と学習者の間に生じるこうした「添削の問題」を解消するため,言語データの分析によって,日本人ドイツ語学習者のドイツ語表現の選択傾向を明らかにしていく。分析データを基に,順位付けを行い,複数の表現例を提案できる「表現選択支援システム」を構築する。このシステムを利用して効率的な添削作業または効率的なドイツ語学習をサポートすることを最終的な目標としている。
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