境界域をまたぐ朝鮮人の社会に関する総合的研究 -朝鮮南部・玄界灘・瀬戸内を対象に
Project/Area Number |
19K00945
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03010:Historical studies in general-related
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
愼 蒼宇 法政大学, 社会学部, 教授 (80468222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
檜皮 瑞樹 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (00454124)
宮本 正明 大阪経済法科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (20370207)
鄭 栄桓 明治学院大学, 教養教育センター, 教授 (90589178)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 朝鮮人 / 境界 / 植民地 / 冷戦 / 労働 / ネットワーク / 在日朝鮮人 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、日清・日露戦争の時期から1950 年代までの時期を対象とした、当該境界域をまたぐ朝鮮人の生活と運動、社会形成に関する総合的な研究である。具体的には、朝鮮半島南部と玄界灘(対馬・壱岐・五島列島ほか)、そして瀬戸内の島嶼・沿岸地域をフィールドとし、①朝鮮半島南部を出身地とする朝鮮人による玄界灘、瀬戸内沿岸への境界域をまたぐ移住と生活、労働の実態、②当該境界域における朝鮮総督府・国・自治体による対朝鮮人政策、③島嶼社会との生活空間での接触、④移住朝鮮人による、当該地域での社会形成や当該境域内外をまたぐネットワークの形成、民族・労働運動の展開、の4 点に着目した研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
2020年度から2021年度は新型コロナウィルス感染の影響で夏休み、春休みでの資料調査を一切行うことが出来ず、長い間、岡山市立図書館における町村役場文書の史料調査を行うことが出来なかった。しかし、2022年度は行動制限がなかったため、3年ぶりに資料調査を行うことが出来た。8月初旬には長崎の五島市立図書館、長崎県立図書館、島原市立図書館で調査を行い、五島と島原では戦争と強制動員に関する郷土文献・資料、長崎では在日朝鮮人の生活に関わる調査として、『東洋日の出新聞』『長崎新聞』の調査を行った。8月末には、岡山市立中央図書館と高知県公文書館・オーテビア高知図書館で資料調査を行い、研究課題に関する郷土資料(真金町文書)について、戦争と強制動員、戦後の在日朝鮮人に関する資料の成果を得ることができた。高知では在日朝鮮人と戦争関連資料を中心に多くの資料的成果を得た。そして、2023年の2月末から3月初旬にかけて、高知県公文書館、高松市公文書館、広島県立公文書館で資料調査を行い、高知では戦争と強制動員、戦後の在日朝鮮人に関する資料、高松では町村文書の閲覧申請(要審査)、広島では閲覧可能となっていた戦後広島県の調査資料を閲覧し、大変大きな成果を得ることが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は、2020年度と2021年度に中止せざるを得なかった岡山市立図書館における町村役場文書の史料調査をようやく行うことができた。それ以外にも、長崎と高知、香川での新たな史料調査も行うことができ、以前閲覧申請をしていた広島での史料調査を行うことができたので、年度としての成果は十分以上のものがあった。史料的にも本科研テーマにふさわしい史料群を広島、岡山などで得ることができ、研究成果のとりまとめに向けた大きな一歩を踏み出すことが出来た。しかし、それでも過去2年分の遅れを若干取り戻したという状況で、高松市公文書館の史料も閲覧審査中で、2023年度にもう一度資料調査を行う必要がある。また、史料をもとに考証を行い、研究会を行うという点ではまだ1年ほど遅れている状況である。ゆえに進捗状況は「遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は研究を1年再延長し、2022年度の史料調査でまだ残っている香川や広島などの調査を1回行う。さらに、瀬戸内から玄界灘にかけての在日朝鮮人研究を、資料収集から考証へと研究を進め、その成果に結びつけるために、研究会を夏と冬に2度設ける予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(43 results)