Project/Area Number |
19K01147
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03070:Museology-related
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Research Institution | Natural History Museum and Institute, Chiba |
Principal Investigator |
斎木 健一 千葉県立中央博物館, その他部局等, 研究員(移行) (40250055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下稲葉 さやか 千葉県立中央博物館, その他部局等, 研究員(移行) (00761545)
黒住 耐二 千葉県立中央博物館, その他部局等, 研究員(移行) (80250140)
奥野 淳兒 千葉県立中央博物館, その他部局等, 研究員(移行) (60280749)
伴 光哲 千葉県立中央博物館, その他部局等, 研究員(移行) (10847932)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 学校標本 / 生物教育史 / データベース / 学校所蔵標本 / 自然史標本 / 理科教育 / 学校収蔵標本 / 教材標本 / 剥製 / 博物教育 |
Outline of Research at the Start |
歴史のある高校には、しばしば多数の生物標本が保管されている。こうした標本は(1)分類学的、博物学的な授業のための標本、(2)生徒が授業や部活動のなかで作成した標本。(3)解剖学等の授業のための標本の3つに大別される。 いずれも自然史科学的に見て貴重な資料だが、(1)は希少野生生物の記録として、(2)は過去の地域自然誌を復元していく上で、それぞれ価値が高い。 本研究では、学校標本の価値を再評価し、自然史研究上貴重な標本を記載するとともに、自然史研究と学校教育の双方に貢献できるモデルの構築し、このモデルを幅広く周知し全国の学校標本の再評価を促進するためのマニュアルの作成と、企画展示の開催を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
千葉の県立高校8校、福岡の県立高校4校、大阪府立岸和田高校、静岡県立清水東高校の剥製標本、計731点を調査した結果、次の5点が明らかになった。 1)哺乳類・鳥類剥製標本が大量に購入された時期は1900(明治33)年ごろから1941(昭和16)年までであった。2)1899年(明治32)から1941(昭和16)年までの中学校動物学教科書では分類単位は、丘(1899)の教科書で採用された哺乳類11目、鳥類8目に固定されていた。3)高等学校の剥製標本は、長鼻類や奇蹄類などの大きすぎる動物をのぞき、丘(1899)の分類よりさらに細分化されていた飯島(1890)の分類を網羅するように購入されていた。 4)当時の授業において、剥製は教科書の記述内容を目視により確認する目的で使用された。5)1942(昭和17)年の中学校教授要目の改正において、それまで目レベルで行われていた分類学的な授業が、綱レベルに変更されたため、目ごとに剥製標本で形態を確認するような授業が行われなくなった。 学校に残された標本のなかには、種の保存法やワシントン条約等で取引が規制され、入手困難な標本も多い。こうした貴重な実物標本は、生物多様性保全や生態系保全などを考える際の教材として活用が期待できる。 静岡県立清水東高校については、植物標本についても調査を行い、地元である静岡県の戦前の植物相や植物研究史を検証する上で貴重な資料が保存されていることが確認できた。 この他、同志社中学校高等学校の「醇化館」に旧蔵されていた、貝類コレクションの由来と意義についても確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナの影響で、学校での標本補足調査や展示準備のための取材も十分には行えなかった。令和5年5月以降は、完全にオープンな状態に戻ったため、今後は、学校への取材を再開し、特にこれまで行えなかった、学校現場で可能な標本の維持方法、保管方法などについての検討を進めたい。 博物館での展示については、年度内の開催が決定され準備に入ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
学校に保存されている標本から典型的な保存状態の標本を選択し、その保管方法、活用方法について検討した結果を標本保存・活用マニュアルとして公表する。 これまでの結果を論文として公表するとともに、博物館で企画展示を行い、学校に保存されている標本の、自然史的、教育史的価値について、学校関係者を含め広く一般への周知をはかる。
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Report
(4 results)
Research Products
(10 results)