小学校における動物介在教育の空間活用と整備に関する研究
Project/Area Number |
19K02454
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Shizuoka University of Art and Culture |
Principal Investigator |
亀井 暁子 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 教授 (80711754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 靖子 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 教授 (80460517)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 動物介在教育 / 小学校 / 教育空間 / 空間活用 / 学校動物飼育 / 学校での動物活用 / 飼育空間 / 空間整備 |
Outline of Research at the Start |
小学校における教育への動物活用は近年,アレルギーへの懸念や学校閉庁日の設定,温熱環境の厳しさなど,新たな課題に直面している。しかし動物活用の教育効果に実感を得ている学校においては,実施する教育に適応させた空間整備状況がみられる。また近年では教育支援動物による教育プログラムを伴う訪問型の関わりなど新たな動向もある。それら多様な展開を視野に入れ,今日の教育現場の状況に即した動物活用に関わる教育空間の整備が必要である。 本研究は,小学校における動物の教育への活用に際して,建築・空間的観点から調査・研究することを通じて,小学校での動物に関連する環境構築・空間整備の在り方の指針を見出すことを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,小学校における動物を活用した教育に対応する空間・建築的指針を見出すことを目的としている。その対象は,①学校動物飼育の教育活用に際しての飼育空間と教育空間内のその他空間の利用のあり方,および,②教育支援動物等の訪問型の動物活用に際して整備すべき空間要件の二つの主要パートよりなる。この両者について調査・研究することを通じて,学校での動物飼育の空間,および児童と動物の関わりの空間に関するガイドライン作成のための基盤を構築することを目指している。 小学校における動物を活用した教育は、これまで動物を学校にて受け入れ、動物の生涯を通して飼育することが主として多く実践されてきた。その際の飼育環境や児童とのかかわりのあり方は屋外飼育舎が多いものの、その他のバリエーションも見られてきた。しかしながら、近年、長期休暇やアレルギー児童への対応などの問題から、そのままの形式での教育活用は困難に直面し、さらに昨今の感染症の影響は、その傾向に拍車をかけている。 その様な状況下において、小学校で実践されている動物活用の状況を改めて見直すと、小学校単独で動物を生涯飼育する以外の実践方法もあり、小学校における動物の飼育・滞在期間や状況に応じて、空間活用のあり方も異なる可能性があることが、事例調査を通して見出された。動物の小学校における滞在が極めて一時的なものから一定期間を経るものまで多様な実践事例調査を通じて、滞在期間に応じた類型化を行った。また、小学校外の飼育協力者の協力を得て、小学校に動物が一定期間滞在し小学校において飼育を実施している事例のうち、一部を対象として、空間活用および運用状況の詳細調査を実施しており、今後もこれら事例調査を続けることを通じて、現代の教育現場の実情に対応した、動物活用教育の空間・建築的対応に関する知見を見出したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
小学校における動物活用の空間状況の実践事例調査において、動物を受け入れて以降終生飼育する場合については、調査が完了し、一定の知見を見出すことができた。しかし、小学校が一定期間動物を受け入れる、もしくは、一時的に受け入れる事例の調査に関しては、感染症への配慮から、小学校が動物受け入れプログラムを予定していても中止したり、また、動物受け入れを行っていても外部訪問者による調査実践を認めない状況等がある。これら状況から、調査の実践が限定的とならざるを得なかった。この様な状況から、訪問できない場合には、聞き取り等による調査実践を行う等、代替調査方法についても検討・実施した。しかしながら、空間活用状況は、児童が実際にいる状況での現地における調査によって得られる知見も多く、調査手法の代替が可能な範囲も限定的であった。 調査今後も小学校の状況を見極めながら、調査計画を立てていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、小学校における動物活用時の、特に動物を一定期間受け入れる事例や、訪問による活用事例を対象とした調査を実施する。調査実施にあたり、小学校の状況に配慮し時期・方法等多面的に調査計画を検討・立案する。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)