大学の第三の職種としての専門職を取り巻く課題の実証的研究
Project/Area Number |
19K02860
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
稲垣 美幸 金沢大学, 先端科学・社会共創推進機構, 准教授 (20464034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀井 祐介 金沢大学, 高等教育開発・支援系, 教授 (30304041)
吉永 契一郎 金沢大学, 高等教育開発・支援系, 教授 (70313492)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 専門職 / 大学 |
Outline of Research at the Start |
近年,大学には教員でも職員でもない位置付けとして「専門職」と呼ばれる様々な職種の導入が進んでいる。この各職の業務内容や組織に関する実証研究は進んでいるが,その一方で,当事者やその周囲では課題の声が聞かれる。しかし,こうした課題は現場レベルの感覚的なものとして聞かれるのみで,客観的に明らかにされてはいない。で,本研究は,専門職として報告されている新たな職種全体を対象に,専門職が抱える課題を客観的かつ実証的に明らかにし,専門職を取り巻く共通課題と職種による特色を見出す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,近年,大学に配置が進んでいる「専門職」と呼ばれるさまざまな職種について,専門職が抱える課題を客観的かつ実証的に明らかにすることを目的としている。ここでは,専門職としてURA,IRer,産学官連携コーディネーター,アドミッション・オフィサー,カリキュラムコーディネーターを主な対象とする。 本年度は専門職のうち,URAを対象に政策として進められているURAスキル認定制度について調査し,その有効性や効果を検証した。専門職を対象とした質保証を目的とした制度はこのURAを対象としたものが初めてであり,専門職を客観的に評価するという意味で制度について研究することは意義がある。したがって,URAという実務者の状況に加えて,URAスキル認定制度という新たな枠組みも含めて専門職を捉え,その課題の抽出に活用することを検討する。また,URAの配置を進めている大学等の執行部との人脈形成を進め,アンケート及びインタビュー調査を実施するための基盤を構築した。また,IRer,産学官連携コーディネーターについてもインタビュー調査の対象となる候補者との人脈を構築し,実際の調査に向けた体制を整備した。 現在の進展状況を踏まえ,専門職のうち研究支援系の専門職であるURA,IRer,産学官連携コーディネーターに関わる事項を優先に研究を進める。 今後は,絞り込んだ対象者にアンケート及びインタビュー調査を行い,専門職を取り巻く実態と課題について明らか雨にしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査対象となる候補者の絞り込みが概ね完了し,実際のデータ収集と取りまとめができる状況になりつつある。COVID19の影響も薄れており,来年度は対面での調査を行い本研究の目的を達成する。ただし,教育支援系については協力者の確保がやや億てれていることから,研究支援系の専門職に限定してまずは結果を取りまとめる方向で検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
今度はまずは研究支援系の専門職を優先し,実務者と管理者を対象としたインタビュー調査を行い,結果の取りまとめと成果報告を行う。対象となる協力者を確保できていることから,調査はスムーズに実施できる予定である。また,URAスキル認定制度利用者からの情報を入手し,専門職が抱える課題とURAスキル認定制度のような質保証を目的とした制度がどう影響するのか,ということも検討する。得られた結果をデータとしてとりまとめ,論文として成果を報告する。
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Report
(4 results)
Research Products
(7 results)