左心耳における脳塞栓発生の危険因子同定と閉鎖術の術前治療計画システムの開発・検証
Project/Area Number |
19K08588
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
|
Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
森野 禎浩 岩手医科大学, 医学部, 教授 (90408063)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
|
Keywords | 左心耳 / 心原性脳塞栓 / 経皮的左心耳閉鎖術 / 心房細動 |
Outline of Research at the Start |
この補助事業を活用し、先行研究をさらに発展させ、①心原性脳塞栓発症患者の左心耳の形態学的特徴の検討を通じ解剖学的危険因子を同定し、②左心耳閉鎖術の術前治療計画・術中支援ソフトウエアの開発し、さらに③多施設前向き試験で開発ソフトウエアを検証します。これらは来る臨床現場で実際に活用できる指標及びソフトウエアに相当し、国内の医療者へ提供し、本邦の治療成績の向上に寄与することを目指します。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2)左心耳閉鎖術の術前治療計画・術中支援ソフトウエアの開発については、「バーチャル経食道エコービュー」機能を搭載したソフトウエア(VE-TEE)が完成した。また、このソフトウエアの検証を目的とした、3)多施設前向き試験のデータ解析も終了し、2023年3月の第87回日本循環器学会学術集会で発表をした。多くの反響や批評を頂き、論文の考察に加えた。論文は完成し、現在は投稿審査中である。 1)脳塞栓発症患者の左心耳の解剖学的研究に関しては、症例を追加し、再解析を行ったが、既知のリスク以外の新しい因子が得られなかった。もともと後ろ向き研究であり、当院の有する症例数にも限りがあるので、これ以上の研究遂行によって、新しい因子を同定することは困難だと判断した。 研究の最終年度であるが、今回の研究課題が3つあり、主たる目的であった、2)3)の研究を完了できたため、論文審査で追加研究が必要な場合を除いては、現在知り得た知見で論文を纏め、研究を完結する予定である。新型コロナウイルスの影響で、前向き試験の登録に当初の予想以上に時間がかかったが、最終的には多施設前向き研究を完了することができた。今回の研究計画の最大の目的は、臨床に役立つソフトウエアの開発であったが、そのソフトウエアは完成し、臨床評価も終わったので、研究実績としては一定の目途が立ったと歓談している。今後臨床使用を希望する施設への配布(販売)を検討している。それに伴い、新規ユーザーのためのマニュアルを準備している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大きな目標である、ソフトウエアの開発は完了し、本助成の重要な部分はクリアした。そのソフトウエアの検証研究も完了し、論文投稿審査中である。1)はこれ以上の検索をしても、既知の因子以外の、新しい因子を同定できないと判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
論文の査読結果に対し、追加研究が必要な場合は考慮する。基本的には、本研究課題の今後の方策としては、投稿論文の採択を目指した、論文の推敲、開発したソフトウエアの一般ユーザーへの配布である。
|
Report
(4 results)
Research Products
(13 results)