源氏物語を中心とした物語作品の享受に関する総合的調査と研究
Project/Area Number |
19K13077
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
|
Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
中葉 芳子 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (60581668)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 源氏物語 / 古筆切 / 享受 |
Outline of Research at the Start |
研究期間内に、以下の点を明らかにする。 1.和歌作品の研究で明らかなように、古筆資料を収集すれば貴重な研究資料となる。物語作品においても、各地に散在する古筆資料を収集し、作品別、内容別(本文、梗概本、注釈など)に整理する。 2.整理された古筆資料を精査し、資料間の繋がりや他の作品との関係などを明らかにすることによって、物語作品の古筆資料を解明していく。 3.他の研究者の方々に、物語作品の中世における享受を示す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
当該研究課題が始まった令和元年度の後半から、社会情勢の変化による行動制限が生じ、国内移動をともなう出張による調査等対面しての研究が進められず(特に、都市部在住の人間が資料収集や調査などのために移動することが受け入れられにくかった)、行動制限があった期間の研究遅延を補うために研究期間の延長を申請した。申請は認められ、令和5年5月には行動制限も撤廃されたが、研究計画は対人接触が少なくともすむ研究方法へと変更している。 元来の計画では、美術館や博物館等に赴いて調査や資料収集をおこなう予定が多くあったが、実地の調査は困難な状況が長く続き、当初の計画のままでは研究の進展が難しかった。そのため、出版物での資料収集や調査へと当初の計画を大幅に変更し、できる限り予定した研究進展に支障を来さないように工夫しながら研究をおこなってきた。 こうした状況の中で、令和5年11月に『源氏物語 古筆の世界』を武蔵野書院から出版することができた。当該書籍は、『源氏物語』の古筆切を収集し、解説を付し、写真と翻刻とともに紹介したものである。出版は以前から計画されていたが、社会情勢の変化など諸事情により編集・校正作業が遅れていたが出版にこぎ着けることができた。当該書籍に収められた資料が日の目を見ることになり、これらの資料を用いた研究が学界で進展していくことを期待できる。私自身もこの書籍所収の資料を用いた論文執筆へと進めていきたいと考えている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
社会情勢の変化により研究期間の延長が認められ、ようやく予定していた研究が進展してきた。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は出張による資料調査にも進捗が望めるかもしれないが、対人接触が少ない方法へと研究計画を変更している。 変更した研究計画が進展するように努力していきたい。
|
Report
(5 results)
Research Products
(5 results)