Project/Area Number |
19K13318
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 03010:Historical studies in general-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
BEREZIKOVA TATIANA 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 招へい教員 (20837728)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 少年赤十字 / 国際文化交流 / 国際理解教育 / 国際親善 / 国際通信交換 / 人形 / Junior Red Cross |
Outline of Research at the Start |
本研究は、世界各国の少年少女の国際親善活動と国際文化交流への貢献、各国における国際理解教育の一側面を、北米やヨーロッパ諸国等の少年赤十字の機関誌を通して明らかにするものである。少年赤十字は、第一次世界大戦中、赤十字の下部組織として創立され、健康保持や社会奉仕の他に、国際親善を目的とした国際文化交流に尽力した団体であった。この活動は1920-30年代に特に活発であり、自国のイメージや文化を海外に発信するのに大きな役割を果たした。各国の少年赤十字の機関誌の調査によって、国際文化交流と民間外交の新たな側面、日本を始め各国のイメージや文化がどのように海外へ発信され、受け入れられたのかが明確になる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、世界各国の少年赤十字団員がどのように国際文化交流に貢献し、どのように世界的に活躍していたのかを、少年赤十字と赤十字の機関誌の調査と分析を通して明らかにするものである。今年度は、国内外において資料収集を実施し、研究成果の発表を行いつつ、本研究に関わる成果を挙げることができた。今回実施した資料調査は、国内において日本赤十字豊田看護大学の図書館、国外においてイギリス赤十字資料館(ロンドン)、大英図書館(The British Library)(ロンドン)、オックスフォード大学のボドリアン図書館 (Bodleian Library)(オックスフォード)における調査を実施することができた。加えて、資料調査の結果に基づいて、研究発表(1回)を行った。 前述した調査によって、日本、イギリス、ポーランド、ベルギー、スペインなどのヨーロッパ諸国、一部の南アメリカ諸国などにおける断片的ではあるが少年赤十字の活動の規模と歴史、各国との交流に関する新しい情報を発見することができた。今回調査を行った図書館と資料館は、保管資料が断片的で欠号が多かったため、今後も追加調査の必要性はあるが、保管されていた資料でも貴重なものであり、本研究にとって非常に重要であると言える。つまり、今回の成果は、今後の研究の推進に大きく関わっているものである。 なお、本研究は、新型コロナウイルスの感染拡大のため、当初の研究計画より遅れが生じた状態にあるのも事実である。これ以降の海外資料調査の際には、当初の企画にあった国の資料を全て調査することができない可能性が高い。そのため、優先順位をつけて本研究にとって最も重要なものを調査することを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、当初計画した資料館と図書館を訪問しただけではなく、国内において新しい資料を発見したことによって、本研究の基礎となる少年赤十字と赤十字の機関誌の調査を実施し、成果を挙げることができた。 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大のため、当初の研究計画より遅れが生じているのも現状である。以上により、(3)の評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の推進方策は、昨年度の推進方策と同様である。とりわけ、本研究にとって最も重要な調査予定箇所を優先して、海外における資料調査を継続的に進めていき、研究成果の発表を行っていきたい。
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