Project/Area Number |
19K13354
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | National Institute of Technology, Toyama College |
Principal Investigator |
横山 恭子 富山高等専門学校, その他部局等, 講師 (50759165)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 日朝関係史 / 朝鮮通信使 / 対馬宗家文書 / 商人請負制 / 弘前藩津軽家 / 留守居組合 / 盛岡藩南部家 / 八戸藩南部家 / 美濃路起宿 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、近世日本を訪れた朝鮮通信使に対して、通信使行列を動かす日本国内側の役負担の解明を通し、経済・負担面からアプローチするものである。幕府、諸大名、沿道諸国、対馬藩の四者により通信使行列を支えた仕組みを「朝鮮通信使迎送体制」と定義した上で、近世中期の淀・江戸間の陸路通行に焦点を絞り、商人請負制と国役金賦課による人馬役の変遷と具体的実態について、現場レベルから分析・検討していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度(若手研究4年目)には、研究課題「朝鮮通信使迎送体制と商人請負制の展開」に関する国内史料調査として、主に慶應義塾大学三田メディアセンターにおける『対馬宗家文書』マイクロフィルム閲覧・複写作業を、研究成果の公表として東北大学東北アジア研究センターの依頼により、2022年度歴史資料学研究会第5回例会報告「近世中期朝鮮通信使乗馬役と弘前藩津軽家―正徳・享保期の鞍皆具派遣を中心に―」の口頭発表を行った。 特に『対馬宗家文書』マイクロフィルム閲覧・複写作業では「迎聘使杉村采女朝鮮へ渡海附先問使信使船之上乗被仰付覚書」『享保信使記録』など、9点の関連史料を複写取得した。これらの分析より、対馬藩が幕府から拝借金の援助を受け始める正徳期以降、海陸双方の通信使迎送のため、人馬請負、造船修理、物品調達の多岐にわたり、上方商人と金銭面の関わりを増加させていった様子がうかがえた。 東北アジア研究センターの口頭報告と意見交換では、東北大学の日本近世史研究者平川新教授、荒武賢一朗教授より、先行研究、分析視角、専門用語(交通史・経済史)、史料解釈など、貴重なご助言を多々得るとともに、参加者と近世対外関係史および幕藩体制に関する議論を深めた。 また令和3年度まで取得済みの『弘前藩庁日記(江戸日記)』の再読作業を通して、新たに弘前藩の鞍皆具派遣の記事が20項目見つかった。これらの史料や東北アジア研究センターでの意見交換を踏まえて、弘前藩津軽家の乗馬役について内容を練り直し、現地に赴く派遣役人が留守居組合を通して通信使に関する情報収集を進め、金銭不足のため江戸藩邸へ援助を求めた事例など、新たな成果を第49回(2023年度)交通史学会大会において、口頭発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年度の研究課題を進めるに当たり、主に実施したことは、①研究成果の公表・口頭発表と②国内史料調査(マイクロフィルム閲覧・複写・分析)である。当初の予定変更により4年目に予定していた長崎県対馬歴史研究センターおよび韓国国史編纂委員会所蔵『対馬宗家文書』の閲覧・複写については、新型コロナウィルス感染対策のため先延ばしとし、確実に閲覧可能なマイクロフィルム史料や文献史料を中心に解読・分析を進めた。今後、遠方の国内・海外史料調査を行い、調査史料をもとに原稿執筆を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度においては、①研究成果の公表・原稿執筆、②国内史料調査(原本閲覧・撮影・調査)、③海外史料調査(マイクロフィルム閲覧・複写・分析)を並行して行う。特に昨年度、新型コロナウィルス感染対策で断念していた長崎県対馬歴史研究センターや韓国国史編纂委員会への史料調査を再開・実施し、関連史料の解読・分析作業を進めつつ、口頭発表・論文化の形で研究成果を公表し、研究課題の締め括りを行う。
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Report
(4 results)
Research Products
(7 results)