Empirical studies on the knowledge network dynamics and the emergence of innovations
Project/Area Number |
19K13688
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
山田 恵里 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 講師 (30706742)
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Project Period (FY) |
2021-03-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | Freight flows / Knowledge similarity / Knowledge spillover / Comparative advantage / 知識洗練性 / GIS / Auto parts logistics / Connectivity index / Chord diagram / 知識ネットワーク / 産業集積 / イノベーション / 製品複雑性指標 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,国内における知識基盤の構造変化とイノベーションの創発について解明することを目的とする。第一に,製造業の製品間に共通する知識基盤をもとに,どのような知識ネットワークが形成されているかを明らかにし,イノベーションが創発されるプロセスを知識ネットワークの変化から解明する。第二に,事業所群の地理的な近接性と知識ネットワークの関係を検証する。 イノベーションを促進させるための地域関連施策は全国的に取り組まれているものの,イノベーションに関する情報が不十分なまま実践が先行している。本研究では,イノベーションの創発を定量的に検証する手法を提案し,政策形成に関する評価・提言を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
各国のイノベーションがどのような知識ネットワーク(知識基盤)から創出され,どのような国際的な知識ネットワークを通じて波及しているかを明らかにすることを目的とした。これまでに自動車産業を対象に,自動車メーカーと自動車部品サプライヤの取引構造から知識ネットワークとイノベーションの関係について分析してきた。分析を通じて確立した手法を適用し,各国の輸出財の取引構造から,国際的にどのような知識ネットワークが形成され,どのような国間のつながりがイノベーションと関係しているかについて探索的な分析を行った。分析では,公開されている国の輸出財とその仕向地の構成に関する国際貿易データを用いて,輸出財をもとに輸出の背後にある各国が有する知識がどれほど類似しているかという知識類似性に関する指標を計測した。さらに,国をノード,知識類似性の程度に応じて国間をリンクでつないだ国際的な知識類似性に関するネットワークを可視化した。2000年と2019年のデータを利用することにより,知識類似性ネットワークの変化を捉えることとした。 分析結果より,仕向地別品目数でカウントした輸出件数は2019年の方が全世界的に増加した。輸出件数の多い上位国に中国やインドが挙げられるが,これら地域の輸出件数の増加には仕向地が多様化したことが影響していた。 また,両年ともに近接する国間の知識類似性が大きく,知識類似性に関するネットワークを可視化すると,ネットワーク内では近接する国間の結節が密であり,クラスターを形成していることが示された。この結果は,各国の自然的条件や近接する国間における需要構造の特性を考慮した分析においても同様に見られた。特に,2019年では近接する国間の類似性が大きい傾向が頑健に確認された。つまり,知識波及において地理的な制約があることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は,自動車産業の集積における知識ネットワークに関する分析については,自動車部品サプライヤの工場情報に関するデータベースへデータを追加する作業を進めた。過去のデータを追加し,2期間分のデータベースを整備した。これにより,時系列分析が可能なデータベースが構築された。 海外渡航が可能になったことから,自動車部品の国内調達物流に関する分析は,国際会議で発表する機会を得られ,各国の研究者と対面で意見交換することができた。国際会議で発表した研究成果は,発表で得られた意見を反映させたうえで,論文として取りまとめ国際学術雑誌へ投稿する段階にある。 輸出構造に着目した国際的な知識ネットワークに関する分析は,論文としてとりまとめ国内雑誌に公刊された。
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Strategy for Future Research Activity |
自動車産業の集積における知識ネットワークに関する分析では,GISによる分析を進める。各地域に形成されている自動車産業の集積には地理的に差異があることがわかっている。構築した2期間分の自動車部品サプライヤの工場情報が整備されたデータベースを用いて,時系列で自動車産業の集積の分布がどのように変化してきたか,産業集積と知識ネットワークにはどのような地域的な特徴があるかを明らかにすることを目的とした研究へと発展させる。 国際会議で発表した自動車部品の国内調達物流に関する研究成果は,改訂を加えたうえで国際学術誌へ公刊することを計画している。現在の分析では,地域間の分析に限られるため,地域内の分析を含めることを計画している。分析に用いるデータはすでに入手しているため,詳細な分析に対応するデータセットを整備する時間を優先的に充てる。 輸出構造に着目した国際的な知識ネットワークに関する分析では,輸出財に関するデータを利用した。これまでに用いたデータの分類よりも詳細な分類によるデータを利用することにより,実際の輸出構造を反映させた国際的な知識ネットワークを解明することが可能であると考える。分析に用いるデータは入手予定であり,用いる輸出財の分類などについてすでに検討を始めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)