我が国の小・中学校におけるSTEM教育普及に向けたプログラム開発と人材育成
Project/Area Number |
19K14210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
白數 哲久 昭和女子大学, 生活機構研究科, 准教授 (80810415)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | STEM教育 / プログラミング / 実証授業 / 米国視察 / STEM教育教材開発 / プログラミングマニュアル / 指導者養成研修プログラム / ホームページ公開 / サイエンス・コミュニケーション |
Outline of Research at the Start |
(概要) 今日の学校教育において,理科の学習内容と日常生活との結びつきが希薄であり,子どもは理科を学ぶ意義を感じられないまま授業を受けていることが問題視されている。子どもが意欲的に理科学習に取り組めるような理科学習を創ることを目的として研究を行う。そのために,教科横断的で日常生活や生活に深いつながりを有する事物・現象を教材に用いたSTEM教育に着目し次の3点を検討する。 ① 我が国の小・中学校の実情に合致したSTEM教育のカリキュラムの検討。 ② 教職を目指す大学生がSTEM教育を理解し指導できるようになるためのシラバスの検討 ③ 小・中学校が学校外の人材を活用するために必要な仕組みづくりの検討。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、STEM教育の普及に寄与する教材とプログラムの開発及び公開を目的として、研究会、動画公開、実証授業、海外視察を行った。 研究会は全て昭和女子大学現代教育研究所主催で行った。①5月28日に紙を水に溶かして紙に戻す実験を検討した。この実験は、その後2023年3月21日のオンライン子ども実験教室として日本4か所、タイのバンコク1か所の計5か所を結ぶ教室の実施に発展した。②7月16日に風力発電でLEDを光らせる教材の検討を行った。この実験は、その後、11月14日の子ども実験教室として、被災地である福島県川内村での実施に発展した。③12月10日にプラネタリウムを投影するエアドームを検討した。 動画公開は、2021年度に科研費研究で開発した、手作り扇風機をマイクロビットプログラミングで制御する実証事業を撮影した動画を編集したものである。昭和女子大学現代教育研究所のホームページで見ることができる。 公開した動画の内容の発展として、実証授業を3回実施した。目的は、マイクロビットを使ったプログラミング教育を教師ではない人が教えることができるか検討することである。2023年1月18日に事前に学んでいる昭和女子大学の大学生が、昭和女子大学附属昭和小学校に行って、開発したマニュアルを使って小学生にプログラミングを教えた。1月13日と2月3日には都内のフリースクールで、昨年度プログラミングを学んだ5・6年生が4年生に教えることができるか実証授業を行った。この様子は動画撮影した。 海外視察では、9月18日から9月25日の間、米国カリフォルニア大学バークリー校ローレンツホールオブサイエンスを訪れ、この研究所が開発した理科教材を使った現地の幼稚園~中学校の授業を9コマ視察するとともに、教育委員会を訪れるなどして、教員、行政の実務者、研究者などと意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナの影響により米国視察が年をまたいでしまった。その分、国内での研究を重点的に進めることができた。STEM教育とプログラミング教育の両方を視野に入れた教材とプログラムの開発および、それらを用いた実践は、予定通り複数回実施することができ、新たな知見を得ることができた。しかし、事例が多くなり、それらを整理・分析する時間が十分に取れなかった。したがって、公開にむけて、研究を延長する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果の他に、米国視察で得た知見を加えた最終報告書を、WEB版と冊子体として発行する。発行に当たっては、成果を広く公開することを目的としてシンポジウムを開催する。
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Report
(4 results)
Research Products
(13 results)