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がん化学療法時の高尿酸血症に関する新提案-細胞死メカニズムに基づく核酸放出量測定

Research Project

Project/Area Number 19K17957
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 54040:Metabolism and endocrinology-related
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

大岩 加奈  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (40647658)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Project Status Discontinued (Fiscal Year 2022)
Budget Amount *help
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Keywords腫瘍崩壊症候群 / 逸脱尿酸量 / 抗腫瘍効果 / 高尿酸血症 / がん化学療法
Outline of Research at the Start

がん化学療法に伴い、がん細胞が崩壊することで血中の尿酸が上昇する。高尿酸血症により急激に腎機能障害を起こし致死的となりうる(腫瘍崩壊症候群)。現在はがん種、大きさ、腎機能から高尿酸血症の発症リスクが分類されており、がん化学療法開始時に尿酸降下療法を併用する。しかし従来のリスク分類は臨床経験に基づき設定されたものであるため、新規抗がん薬が多数導入される最新のがん治療においては、もはや発症リスクを正確に予測できない。この事実を基礎的に解明することが、本研究の課題である。抗がん薬が奏功し細胞が崩壊する際に放出される尿酸量を測定する手法を確立する。

Outline of Annual Research Achievements

腫瘍崩壊症候群(TLS)は、抗がん剤治療によるがん細胞の崩壊によって細胞内物質が大量放出され血中の尿酸などが上昇する有害事象であり、時に急性腎障害を来たす。本研究は骨髄腫細胞株を用いて抗がん剤使用時の逸脱尿酸量を測定し、尿酸生成を予測する細胞生物学的指標の構築を目的とした。一方、研究過程で血清尿酸値の上昇に係わり得る患者側要因の着目に至り、尿酸排泄/再吸収を司る尿酸トランスポーターの遺伝子多型の影響について検討した。
別研究で見出したTLS発症群 10例、および背景の類似した非発症群 38例の保存検体からDNAを抽出し、尿酸排泄トランスポーターABCG2、尿酸再吸収トランスポーターURAT1およびGLUT9の遺伝子多型を解析した。その結果、URAT1およびGLUT9の機能消失型変異を有する患者は認められなかった。一方、ABCG2の機能低下型変異は60.4%(29/48)に認められたが、TLS発症群(50.0%)と非発症群(63.2%)で差は認められなかった。また、尿酸排泄能1/2以下となるABCG2変異型を有する患者割合も両群間で差は認められなかった(20.0% vs 7.9%, P=0.276)。
さらに、抗がん剤治療中の両群の尿酸値の推移とABCG2変異との関連について検討した。その結果、尿酸排泄能1/2以下となる変異型患者は、変異なし(機能低下なし)患者に比べて治療開始前の尿酸値(mg/dL)は有意に高い傾向であったが(8.72±1.12 vs 6.17±1.78, P=0.007)、治療開始後には差が消失し治療中の推移は両群間に差は認められず、支持療法である尿酸低下薬の影響が要因として示唆された。以上より、尿酸排泄能の低いABCG2変異患者であっても、適切な支持療法を行えばTLS発症リスクおよび抗がん剤治療中の尿酸上昇リスクを制御可能であると考えられた。

Report

(4 results)
  • 2022 Annual Research Report
  • 2021 Research-status Report
  • 2020 Research-status Report
  • 2019 Research-status Report

URL: 

Published: 2019-04-18   Modified: 2023-12-25  

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