Project/Area Number |
19K21736
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
布施 泉 北海道大学, 情報基盤センター, 教授 (70271806)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | AI / 著作権 / 共創 / 二次的著作物 / 創作 |
Outline of Research at the Start |
AIが自立的に生成した作品は,人間が創作した著作物と区別できない可能性が指摘されている.本研究は,人とAIとの共創的な創作活動を通し,著作権のあり方を文化の発展の見地から総合的に考察できる人材の育成を目的とする.本研究では,学習者はAIによる創作支援を受けることで,自身の作品を展開する.学習者は,これらの経験から自身の身近な創作活動が情報技術と色濃く結びつく可能性を理解し,その影響と可能性を理解する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,コンピュータによる創作支援ツールを用いた著作物の創作活動を通し,高度情報社会における著作権のあり方を文化の発展の見地から総合的に考察することのできる人材育成を目的としている。本目的を達成するために,①許諾された原著作物を用いた二次的著作物の創作環境の構築,②コンピュータ創作支援ツールを用いた素材の組み合わせと分割のロジック構築,③創作活動実践における学習者の著作権に関わる理解レベルを評価確認する手法の構築,の3つの柱を立てて研究を進めることとしている。 2020年度は,2019年度に独自に開発した分類システム(試行)を用いて,過年度に収集済みの各種作品を分類し,そのチェックを行ってきた。また,2019年度の分類試行システムの一部は,作品内における各素材別の利用頻度を集計する機能を有しているが,その素材は単に番号付けをした上で単純集計しているものである。2020年度は,当該集計内における各素材が,どの程度似ているか否かを確認するため,各素材の類似度を確認する分類ロジックの拡張に関する研究を行った。 これまでの開発システムは,素材はすべて画像(イラスト)を用いることを想定してきた。上記の本目的①「二次的著作物の創作環境の構築」という柱に対し,画像のみのものは既に開発済みであるが,2021年度は,音データを付与する機能を追加することを検討している。これにより,音と画像(イラスト)との関係における創作性についても評価を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本来は,2019年度に試行的に開発したシステムに対し,各種作品を適用した分類チェックを早めに完了させ,試行システムを改良評価していく予定であった。しかし,2020年3月からのコロナ禍により,2020年度の教育活動における負荷が非常に増大し,本研究に割けるエフォートが大きく減じたことが主たる理由である。この分を2021年度に回復するべく、研究を推進する。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は,実際の学習者に対する著作権学習を行う予定であり,現状では不十分なシステムである部分は,学習者間での相互確認で代替させ,本研究の目的③である「創作活動実践における学習者の著作権に関わる理解レベルを評価確認する手法の構築」に着手する予定である。
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