Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
現在、嫌気性細菌が所属する分類群は、グラム陽性・低G+C含量グループであるFirmicutes門のみに包含される。本研究は、そこに独立した新門が存在することを立証することを目的とする。そこに所属すると推測される既知の5属は16S rRNA遺伝子の系統樹でFirmicutesから独立したクラスターを形成し、ゲノムDNAのG+C含量が高くかつシトクロムオキシダーゼ複合体を有する点で、他の嫌気性のFirmicutesと大きく異なる。ここでは、これらの性質に着目した微生物スクリーニングによって関連の菌群を取得し、その系統的位置づけを明らかにすることで目的を達成する。