Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究の目的は、初期の日本社会党指導者であり、長く野党指導者であった浅沼稲次郎の政治指導を明らかにすることである。日本で、「政権交代可能な野党」やその指導者のリーダーシップに対する必要性が語られるようになって久しい。近年では、野党の弱さが抱える問題点も数多く指摘されている。こうした現実政治や社会の動向がある一方で、翻って日本政治史研究を見渡した時、野党や野党指導者に対する研究は、まだ極めて少ない。本研究は、こうした問題意識を背景に、その欠を埋めようとするものでもある。同時に、本研究は、単なる浅沼研究に留まらない独自性と創造的波及効果を持つものでもある。