Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
南スーダン共和国は、2011年7月にスーダンから独立、193番目の国連加盟国となった。しかし、そのわずか2年後の2013年12月15日、首都ジュバにて武力紛争が勃発し、南スーダン人が南スーダン人を殺戮する内戦が始まった。これは、南スーダン政府と国連が協働してきた平和構築と開発計画の両方の失敗を意味した。事実、南スーダンの平和構築プロセスは、国連の介入も虚しく、今日まで難航、複雑化を続けている。現在の南スーダンは、国外避難民約230万人、国内避難民約190万人、食料不足に苦しむ人々600万人以上を抱え、国も崩壊寸前の状態にある。本研究はこの南スーダンの平和構築における国連の役割を問い直す。