Project/Area Number |
19K23322
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
|
Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
西 香生里 獨協大学, 法学部, 特任助教 (50844198)
|
Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
|
Keywords | 日英語二言語話者 / 言語習得過程 / 社会構成主義 / 母語の探求 / 言語学習方略 |
Outline of Research at the Start |
本研究は日英語二言語環境に育つ児童・生徒の言語習得過程と母語を探求することである。彼らは将来、日本と海外とより潤滑な関係を保つ上で、異言語・異文化理解に貢献する人材の一端を担うと考えられる。その立場にある二言語話者の内、日本国内在住で国際学校に通学する者の言語使用や言語形態、言語発達といった言語習得過程を精査する。二言語話者の習得過程に頻出する誤りの中で、日英語の単語の意味習得と意味を修正していく過程の方略使用を探る。日常会話を定期的に録音、音声言語データを詳細に記述分析、コーディング、概念化し、形態素の習得の過程と母語レベルへの過程の言語学習方略使用を見出し、彼らの母語とは何かを探究する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的は、日英語二言語話者の会話における言語習得と母語の探求である。実施計画に基づき先行文献研究を引き続き行いつつ、被験者2名の児童生徒(研究開始時に11歳と13歳)と会話相手の家庭教師1名(成人)との日本語会話の音声を録音しテープ起こしをした内容を研究者が引き続き分析中である。分析方法は発話データベースCHILDESのCHATフォーマット (MacWhinney & 宮田, 2004)を使用し、被験者データを日本語(漢字仮名表記)からローマ字(分かち書き)へ書き起こし分析を引き続き行っている。発話数と形態素を主に考察中である。同時に、相手とのやり取りにおいて相手の言葉を受けて言い直したり文をつなげようとしたりする態度が発話から見られる場面に注目、児童生徒の方から説明しようとする姿勢の変化も窺える。ここに相手の言葉による被験者の発話促進への足場掛けの役割が見られる。社会構成主義的視点より対話を通して被験者である児童生徒への会話相手からのサポート的な言葉がけが、足場掛け(scaffolding)にもなり言語発達にも関わっていると考えられるからである。研究成果をまとめて学会発表予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
収集した実験会話のデータ分析と先行文献の精査とに時間がかかっているため、やや遅れていると評価した。
|
Strategy for Future Research Activity |
データ分析結果を考察し研究成果をまとめ論文執筆し、雑誌論文または学会口頭発表に応募投稿し2023年度に研究発表として報告する予定である。研究結果から得られた知見を少しでも二言語教育に還元できれば幸いであると考えている。
|