Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
鳥類は地球上の隅々まで生活圏を広げ,1億5000万年間も繁栄を続ける唯一の陸上脊椎動物である.手厚い子育てを行う独自の繁殖方法の獲得が,成功の要因のひとつと考えられる.しかしながら,初期鳥類(中生代鳥類)の繁殖に関する研究は乏しく,鳥類が独自の繁殖戦略を獲得するまでの経緯は不明である.そこで本研究は,「鳥類の繁殖戦略はどのように進化したか」を問うため,①繁殖戦略の指標のひとつとなる初期鳥類の卵の形状とサイズを推定し,その上で②繁殖戦略の変遷を明らかにする.