Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
土壌中には多くの昆虫寄生菌が生息しており、その一部は土壌生息害虫の防除に利用されている。しかし、土壌環境おける物理的環境ストレスや微生物相が昆虫寄生菌の定着や感染におよぼす影響に関する基礎的知見が乏しく、現行の防除法には改良の余地がある。本研究では、重要害虫であるアザミウマ類を対象とし、蛹期アザミウマの生息する土壌環境中における昆虫寄生菌の定着性と病原性に対する、物理的ストレス(紫外線および高温ストレス、潅水による沈降)および共存する土壌細菌の影響を明らかにする。さらに、これらの影響に関する菌株間差異を明らかにし、土壌生息害虫に対する高い防除効果に求められる菌株特性を明らかにする。