Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
短腸症候群患児らは長期絶食下での完全静脈栄養(TPN)による術後管理が必要となるが、腸管不全関連肝障害(IFALD)を発症すると、予後に多大な影響を及ぼす。TPN管理下におけるIFALDの発生機序は未だ明らかではないが、生体内でのフリーラジカルによる組織障害が原因の一つとして近年報告されている。一方、新たな抗酸化物質として水素を治療に用いる研究が進んでおり、生体内でのフリーラジカルによる組織障害を軽減することが知られている。当研究では、当施設のIFALDモデルラットに水素ガスを用いたハイドロゲン・ナノバブルを投与することでIFALDの発症機序の究明と画期的な予防法・治療法を開発する。