Project/Area Number |
19KT0002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 特設分野 |
Research Field |
Orality and Society
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中村 靖子 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (70262483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大平 英樹 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (90221837)
金 明哲 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (60275469)
池野 絢子 青山学院大学, 文学部, 准教授 (80748393)
重見 晋也 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (40303573)
葉柳 和則 長崎大学, 多文化社会学部, 教授 (70332856)
山本 哲也 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (60779396)
中川 拓哉 名古屋大学, 人文学研究科, 博士研究員 (10829906)
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Project Period (FY) |
2019-07-17 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥18,330,000 (Direct Cost: ¥14,100,000、Indirect Cost: ¥4,230,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,630,000 (Direct Cost: ¥5,100,000、Indirect Cost: ¥1,530,000)
Fiscal Year 2020: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2019: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
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Keywords | 情動 / テキストマイニング / ファシズム / 機械学習 / 心性 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、独伊仏日の四カ国語圏にまたがって愛国的文化運動や、公共芸術や文化遺産保護運動、文芸誌とその検閲などを対象とし、ファシズム期のスイス、イタリア、日本、フランスにおける集合的記憶の構成過程を辿ろうとする領域横断型の学際プロジェクトである。四つの言語圏における文化運動のオラリティ資料を介して、人間の社会に情動が広範なムーヴメントを創り出すメカニズムを考察しようとするものであり、伝統的な人文学が培ってきた文献研究のスキルとテキストマイニング手法が共同することにより上記の目的を達成することが可能になると期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、4月2日にテキストマイニングのワークショップを行い、各言語においてテキストマイニングを実施するにあたっての困難や問題点を提示しあい、解決法を探りつつ、共通の方向性について討論した。引き続き4月11日には、すべてのメンバーの研究の進捗状況を報告し合った。コロナ渦の状況で海外への資料収集ができないことを踏まえ、これからの研究の進め方について討論した。これを踏まえ、メンバー相互に随時連絡を取り合いつつ、9月3日には、テキストマイニングの人文学的な応用について、サンスクリット語、漢語、古典ギリシア語におけるテキスト実践を紹介しつつ、多言語テキストマイニングソフトの改良点や機能追加について検討した。同月24,25日には、研究合宿を行い、認知神経科学と、日本に心理学が輸入された当時の需要のされ方などを中心として、データマイニングも含めた研究のワークショップ兼セミナーを行った。 11月20日には、テキストマイニングのワークショップを行い、構造的トピックモデルの汎用性について,実践例を紹介しつつ、議論を交わした。2022年3月29,30日には、再び研究合宿を行い、1年間の進捗報告を行いつつ、期間延長により、次年度の研究遂行計画について話し合った。 研究業績としては、各自がそれぞれの分野において成果発表をするとともに、テキストマイニングを用いた文学研究に関する共編著を一冊刊行し、さらにメンバーによる共著論文をジャーナルに投稿するなどした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外出張ができないため、資料収集の点では諸々困難があったものの、定期的にテキストマイニングのワークショップを開催し、かつ、その都度メンバー相互の意見交換を通して、メンバーのいずれもが、各言語におけるテキストマイニングのスキルを着実に身につけつつある。その成果として、業績を出すこともできた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでどおり、テキストマイニングのワークショップを定期的に開催しつつ、問題点を確認しあい、また、ソフトを改良していく。同時に、各自対象とする文献について、テキストクリーニングを進め、可能な分析法を探っていく。
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