Project/Area Number |
20044031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Mitsubishi Chemical Group Science and Technology Research Center, Incorporated. |
Principal Investigator |
中村 振一郎 Mitsubishi Chemical Group Science and Technology Research Center, Incorporated., 基盤技術研究所・計算科学技術室, 室長 (10393480)
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Project Period (FY) |
2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 光スイッチ / ナノ材料 / 光物性 / モデル化 / 超分子科学 |
Research Abstract |
理論計算が最大限に効果を発揮すれば実測では得難がたい展開が可能である。本研究は理論およびシミュレーション計算科学を活用し、実験との融合によってもたらされる知見を獲得し、過去、全く予想されなかったジアリールエテンの極限性能の発見につながる解析結果を提供することを目的として、フォトクロミック化合物の用途開発を目的として開始した。メモリー素子など既に試された用途でなく、隠れた特性を引き出すのは基礎研究であり計算科学である。 最も大きな成果は、三重項を経てフォトクロミック反応が起こるという仮説を計算によって得られたポテンシャル面が検証したことである。系間交差を可能にする要因として、これまでに知られていた重原子でなく、蛍光色素にリンクしたベンゼン環の回転によってスピン自由度の交換が可能であることが示唆された。さらに穐田教授(同領域内の実験研究者)らが合成したFe, Ru錯体についても、三重項が関与して反応が進行していることを、おなじく非経験的分子軌道計算によって裏付けつつある。スピン-軌道相互作用、ポテンシャル面の詳細など、さらに幾つかの点の詰めが終ればこの結果から、磁性に深く関与した応用用途を提案できるであろう。現在執筆中である。次に来る成果は、宮坂らが観測している量子ビートQBの解析である。励起状態の半古典ダイナミクス計算によって、確かにS1励起状態がビートを与えるように振動していることが計算から明らかになった。置換基依存性、開閉反応の量子収率との関係を考察して執筆開始予定である。 最後に、松下教授(同じく同僚域)のPt系が示すフォトクロミック反応のメカニズムについても解析を始めた。この課題はこの領域ならではの難問である。おそらく、これまでの既存のパターンの反応機構とは全く違うメカニズムが予想される。
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Report
(1 results)
Research Products
(20 results)
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[Journal Article] Theoretical investigation on photochromic diarylethene:A short review2008
Author(s)
Shinichiro Nakamura, Satoshi Yokojima, Kingo Uchida, Tsuyoshi Tsujioka, Alexander Goldberg. Akinori Murakami, Keiko Shinoda, Masayoshi, Mikami, Takao Kobayashi, Kobatake Seiya, Kenji Matsuda, Masahiro Irie
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Journal Title
Journal of Photochemistry and Photobiology A:Chemistry 200
Pages: 10-18
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