イギリス・カナダ・日本における英語小説の商品化と「文学性」の創出に関する研究
Project/Area Number |
20520255
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Literature in English
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
藤本 陽子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00238619)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2010: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 文学性 / グローバル化 / カナダ / 翻訳 / ボストコロニアル |
Research Abstract |
まず、日本におけるカナダ現代小説の受容と消費をめぐる論文を完成させた。グローバルな出版産業と価値基準の確立がどう日本の現状に影響を与えているかを解明すると同時に、その一方で、日本独自の翻訳文学の歴史と現在の小説家たちの位置づけが、現代において「輸入もの」との文化的接合のありかたをどう規定しているかを中心に論じた。(2011年中にカナダより分担執筆として出版予定)。 次にアフリカ出身のアジア系作家M.J.ヴァサンジを中心に、欧加においてどう評価がなされたかに注目した。とりあげられる文脈に応じて、アフリカ作家、アジア系作家、カナダ作家、世界文学者などと自由に定義されることの多い作家である。本研究では、特に物語の越境的な継承とストーリーテリングの力を前面に押し出す作品群の特徴が、いずれの地でもこの作家をいわゆるポストコロニアル作家として評価させる要因となっていることを考察した。しかし実際には流動する視点から自らをある特定の地点(特にカナダ)につなぎとめようとする傾向も作品の細部にはみられる。後天的に獲得されたナショナルな要素とポストコロニアルと規定されるもの交差に関する問題がここにはある。この論考の一部については、オーストラリア大学連盟の学会で報告を行った。 日本では、2011年夏から秋にかけて、The New Oxford Book of Canadian Stories in Englishの翻訳を出版する(監修・訳藤本)。カナダの中短編小説に関する解説文に本研究の成果を反映させたものを、下巻に収録する予定。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)