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塩化ナトリウム(食塩)を用いたシロアリ防除

Research Project

Project/Area Number 20658042
Research Category

Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Wood science
Research InstitutionMiyazaki Prefectural Wood Utilization Research Center

Principal Investigator

藤本 英人  宮崎県木材利用技術セ, 研究員 (20399679)

Project Period (FY) 2008 – 2009
Project Status Completed (Fiscal Year 2009)
Budget Amount *help
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Keywordsシロアリ / 塩化ナトリウム / 食塩 / 防除 / 原生動物
Research Abstract

本研究は食塩(塩化ナトリウム)を用いた環境調和型シロアリバリヤーの開発を目的としたものである。本年度は下記の試験を行った。
(1)食塩バリヤーの有効性についての検討
希釈したゴム糊を食塩被覆材料として用いてバリヤーを調製し、イエシロアリの屋外生息コロニーを用いて効果確認試験を行った。イエシロアリはバリヤー上に蟻道を構築しようとしていたが、その蟻道を放棄した。自然界では蟻道を多方面に構築しているためと思われるが、この食塩摂取によりコロニーが全滅することはなかった。しかし、蟻道の放棄が認められたことから、食塩バリヤーは一定の効果があるものと推測された。
(2)食塩のシロアリおよびその体内原生動物に対する影響調査
所定濃度に調製した希食塩水中にシロアリ腸内原生動物を懸濁させた。そこに5%濃度の食塩水を滴下して顕微鏡下で観察したところ、ほぼ全ての原生動物の鞭毛の動きが瞬時に止まり、その後再び動き出すことはなかった。すなわち、高濃度食塩水がシロアリの腸管に取り込まれた場合、原生動物は瞬時に死滅するものと考えられる。
濾紙に1〜10%濃度で食塩を含浸し、強制食餌試験に供し、所定日数ごとに腸内大型原生動物数を測定した。5%以上の食塩添加でイエシロアリ、ヤマトシロアリ両者の体内原生動物数は経時的に明らかに減少し、1週間でほぼ全滅した。しかし、ストレスが原因と考えられるが、食塩を含まないろ紙(コントロール)を喫食させた場合でも原生動物数の減少が認められたため、試験方法の改良を検討中である。
(3)高濃度で無機塩を含有する可能性のある木材に生息するシロアリの体内微生物の調査
塩濃度の高いと推測されるマングローブ材には下等シロアリの棲息は認められなかった。一方、海岸に打ち上げられている流木にはイエシロアリが多く棲息しており、腸内には一般的に見られるタイプの原生動物が共生していた。この食害材の無機塩含有量を測定中である。

Report

(1 results)
  • 2008 Annual Research Report

URL: 

Published: 2008-04-01   Modified: 2016-04-21  

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