Project/Area Number |
20791281
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
大井 桂子 Tokyo Medical University, 医学部, 助教 (00449159)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2010: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 神経保護効果 / タクロリムス / 実験的自己免疫性ぶどう膜炎 / 実験的自己免疫性視神経炎 / 網膜神経節細胞 / EAU / 神経保護 / エリスロポエチン / EON / エリスロポエチン受容体 |
Research Abstract |
我々の研究の目的は,タクロリムス(FK506)の神経保護効果を明らかにすることである。また,神経保護メカニズムは依然不明であり,エリスロポエチン受容体とエリスロポエチンが神経保護因子として働いていることに我々は着目して実験を進めている。メカニズム解明によって,従来の副作用の多いステロイドに代わる新しい薬剤となる可能性がある。 初年度は,EAUに対するタクロリムスの神経保護効果の有効性を評価するにあたって,網膜電図を用いた神経保護効果の評価は困難でその方法について再検討する必要があった。次年度に立案した研究計画のもとでの神経保護効果を評価できる方法を確立した。 (1)網膜および視神経に対して組織障害を生じる動物モデルとして実験的自己免疫性ぶどう膜炎(EAU)に加えて実験的自己免疫性視神経炎(EON)のモデルを作成することに成功した。 (2)マウスを開頭して上丘に特定の波長で励起する色素である4-Di-10ASPやFluorogoldを浸透させることによってretrogradeに網膜神経節細胞を染色,可視化して組織障害を評価する系を作成した。特に4-Di-10ASPは近赤外光で励起するのでマウス神経節細胞をin vivoで経時的に評価することが可能となる。再燃を繰り返す視神経炎やぶどう膜炎の組織障害および薬剤の神経保護効果についてより生体に近い状態で評価することが可能となった。 (3)網膜内に浸潤する炎症細胞を免疫染色して同定したと同時に網膜・視神経内に存在するグリア細胞の一つであるAstrocyteをGFAPで免疫染色し同定することができた。今後さらに免疫染色可能な細胞種を増やしEAU,EONで網膜・視神経で反応するグリア細胞および浸潤する炎症細胞の相互作用について研究を継続する予定である。
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