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ヒトの性染色体並びに常染色の塩基配列の出に基づく新しい性別判定法の開発

Research Project

Project/Area Number 20932018
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 医学Ⅴ(その他医学)
Research Institution広島県警察本部刑事部科学捜査研究所

Principal Investigator

森川 俊雄  広島県警察本部刑事部科学捜査研究所, 広島県警察職員

Project Period (FY) 2008
Project Status Completed (Fiscal Year 2008)
Budget Amount *help
¥550,000 (Direct Cost: ¥550,000)
Fiscal Year 2008: ¥550,000 (Direct Cost: ¥550,000)
Keywords性別判定 / SRY遺伝子 / Multiplex-PCR
Research Abstract

○研究目的
DNA型検査キットを用いた法医学的物体検査において,外見上男性でありながら,Y染色体上のアメロゲニン遺伝子領域を含む大規模な欠失のため,蛍光標識したプライマーによるPCR増幅でY染色体由来のfragmentが検出されず,女性と判定される事例が散見されるようになった。本研究では,Y染色体上の男性決定遺伝子(SRY:Sex Determination Region Y)遺伝子配列等を用いて,このようなサンプルでも正確な性別判定が可能な手法についての検討を行った。
○研究方法及び研究成果
女性と判定された男性試料において,その理由がプライマー接合部位の変異によるものなのか,アメロゲニン遺伝子領域を含む大規模な欠失によるものかを明らかにするために,DNA型検査キットとは異なるアメロゲニン座位検出用のプライマーを採用した(AMEL-NW)。次に,この座位とともに,Y染色体上のSRY遺伝子の5'末端側及び3'末端側近傍配列(それぞれSRY-b,SRY-a),Y染色体上のSTS遺伝子の第一イントロンの配列(STS-1),DNA型検査キットのアメロゲニン配列(AMEL)を1回のPCRで増幅可能なMultiplex-PCRの条件を決定した。また本法では,SRY-bでは第7染色体,SRY-a,AMEL,AMEL-NW,STS-1ではX染色体からも長さの異なる増幅産物が得られ,男性試料,女性試料いずれにおいてもそれらがタイピングコントロールとして機能した。
性別既知の男性33例,女性10例の血液試料の検査を行ったところ,いずれも正しい性別に判定された。また,これらの試料の fragment の出現位置をもとにして,GeneMapper ID (DNA型判定アプリケーション)用のデータファイルを作成することで, fragment 解析が簡便化された。
本法の検出限界は62.5pgであった。動物試料(22種類)及び細菌試料(2種類)から抽出したDNAについて検討を行ったところ,動物試料では fragment が全く検出されないか, fragment が検出された場合でも GeneMapper ID による解析で,ヒトとは異なるパターンや出現位置であることが示され,ヒトとの識別は可能であった。また,細菌試料については, fragment が全く検出されなかった。
以上の結果は,本法による性別判定が,法医学的物体検査の実務においても有効な方法となり得ることを示すものであった。

Report

(1 results)
  • 2008 Annual Research Report

URL: 

Published: 2008-04-01   Modified: 2020-05-15  

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