Project/Area Number |
20H00710
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1170:Education, sociology of education-related
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Research Institution | Tsuyama National College of Technology |
Principal Investigator |
TANIGUCHI AKIKO 津山工業高等専門学校, 技術部, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2020: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 女子高専卒業者 / ロールモデル / キャリア形成事例 |
Outline of Research at the Start |
技術系女子学生は専門職への就労継続を断念するケースが多い。この現象は社会的な損失となっており、津山工業高等専門学校においても例外ではない。この問題をクリアするためには、彼女たちへのロールモデル供給方法がカギになるのではないかという仮説を立て、2017年度・2019年度に奨励研究の採択を受け研究を続けてきた。 前年度までの研究では学生時代にキャリア教育を受けていない世代を対象としたデータを抽出することができたため、本研究では学生時代にキャリア教育を受けた世代を対象とし、彼女たちのキャリアの見通しやキャリア形成過程を調査する。その結果としてキャリア教育がどのような影響を与えたか比較を行う。
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Outline of Final Research Achievements |
技術系女子学生は専門職への就労継続を断念するケースが半数以上にのぼり、社会的な損失となっている。そのため女子学生に対するキャリア教育を再構成する必要がある。 今までの奨励研究(JSPS:17H00240,JSPS19H00038)において女性向けキャリア教育を受けていない世代の技術系専門職への就労は半数以下というデータが抽出されたため、キャリア教育の有無とその後のライフコースのあり方の関係という探求課題が浮上した。 本研究は在学時にキャリア教育を受けた女性卒業者5名に対しキャリアの見通しを聞き取り、すでに抽出している技術職現場におけるキャリア形成上の特徴に対し、質的かつ実証的に確度を上げた。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
高専はその就学率が同世代の1%程度というマイノリティ教育機関であるため教育研究の対象とされることが稀であり、その教育に関する個別具体的なデータがとられる機会も少ない。また高専は技術者養成を第一の目的としているが、実際に工業高専卒業者のキャリア形成やライフコースについての実証データはとられていない。特に本研究の様に高専就学者のなかでさらに少数となる女性に焦点をあてたものは情報が限られている。 こうした現状において、本研究は高専の教育現場、とくにキャリア教育の構成に際して有用な知見をもたらすものである。また、女子高専卒業生というマイノリティに注目することで、広義のジェンダー研究にも貢献している。
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