Project/Area Number |
20H00720
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1170:Education, sociology of education-related
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Research Institution | 東京都立砂川高等学校 |
Principal Investigator |
Yamazaki Hisato 東京都立砂川高等学校, 東京都立砂川高等学校教諭
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 地域資料 / 僻地教育 / 博学連携 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、北部伊豆諸島(大島・利島・新島・式根島・神津島)における中学校・高等学校において、どのように防災教育が行われているのかを調査・研究するものである。またあわせて、各島において災害に対してどのように文化財を守る体制が取られているのかも調査する。研究手法は、各学校・郷土資料館等へのアンケート調査、聞き取り調査が中心となる。 本研究によって貢献できることは、防災教育と地域教育の接続である。防災を通して地域を学ぶという教育方法を開発することが最終的な目標となる。また、防災教育の事例や、災害から地域資料を守る取り組みを各島で共有することも有意な施策となる。
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Outline of Final Research Achievements |
本研究は、北部伊豆諸島(大島・利島・新島・式根島・神津島)を対象とし、地域の資料を災害からどのように守るのか、また地域資料を用いた防災教育をどのように行っているのかを調査したものである。具体的には、各島の教育委員会および各学校に対してアンケート調査を実施し、以下のことが明らかになった。 まず、大島町の学校においては、生徒による探究活動を取り入れた、興味深い学習が展開されていたことが挙げられる。また、各島の学校において、行政や博物館などと連携した防災教育が行われている実態も明らかになった。一方で、課題として浮上したのは、緊急時に学校として主体的な判断ができる体制をどう築くのかという点であった。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究では、各島における防災教育の取り組みについて調査をし、研究報告書を各島の教育委員会・学校へと送付した。地域資料を先人はどのように災害から守ってきたのか、また災害の歴史から今の防災に活かせることは何なのか、ということを共有することで、各島の防災教育に貢献することができると考える。 本研究によって、各島の防災教育が充実することになれば、生徒たちの地域理解や地域への愛着を持たせる意味でも有効である。ただし、今後もこうした情報共有のためのプラットフォーム作りは継続して行っていく必要があるだろう。このような試みが最終的には地域の活性化と人口維持にも結びついていくものと確信している。
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