Project/Area Number |
20H00759
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | 長野県木曽青峰高等学校 |
Principal Investigator |
Furihata Hiroki 長野県木曽青峰高等学校, 長野県の教諭
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥350,000 (Direct Cost: ¥350,000)
Fiscal Year 2020: ¥350,000 (Direct Cost: ¥350,000)
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Keywords | 環境教育 / 環境倫理 / 生物教育 / 道徳的多元主義 / 多元性 |
Outline of Research at the Start |
持続可能な社会の実現を目指す近年の環境教育では、地域や個人で異なる自然へのかかわり方(環境倫理)の多様性を認め、捉えていくことが重要視されている。本研究では、長野県の中山間地域に位置する高校の生徒を対象に、人と自然とのかかわりのあり方について考えを深める環境学習を構築する。環境学習の実施を通して、生徒が多様な環境倫理を認識し、自身の環境倫理を深める環境教育の実践的特質を調査・検討する。
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Outline of Final Research Achievements |
本研究では、環境倫理の多様な様相に注目し、質問紙調査を通して高校生の環境倫理意識が単一の倫理思想にしばられておらず、自然にかかわる様々な視点や価値観を有していることを明らかにした。また、その一方で、生徒は身近な環境問題と対峙する際、既に有している環境倫理意識の視点すべてを問題解決の際にふまえないことも示唆された。そこで、身近な環境問題をテーマにした環境学習を高校「生物基礎」の生態分野において開発・試行し、それによる生徒の反応や意識の変容、実践的課題を探ることにより、環境倫理の多様な様相をふまえた環境学習を実践する際の基礎的知見を得ることができた。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
高校生の環境倫理意識の実態として、自然にかかわる様々な視点や価値観を有していることが明らかになったことにより、環境倫理を扱う教育活動を実践する際に、子供たちが多様な環境倫理意識を持っていることを踏まえることの必要性が示唆された。また、環境倫理の多様な様相をふまえた環境学習を高校「生物基礎」の生態分野で開発・試行した結果から得られた知見は、多様な側面を背景にもつ現代の環境問題を扱う環境学習の開発や、様々な概念を含む持続可能な開発のための教育を展開する際に生かすことができ、その点で意義がある。
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