Project/Area Number |
20H00773
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | 福井県立若狭東高等学校 |
Principal Investigator |
Mizushima Satoshi 福井県立若狭東高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥310,000 (Direct Cost: ¥310,000)
Fiscal Year 2020: ¥310,000 (Direct Cost: ¥310,000)
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Keywords | 学力の三要素 / 思考力・判断力・表現力 / 農業科教育 / 職業教育 / 野菜園芸 / 農業教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究の概要は, 高等学校農業科を対象に, 批判的思考力の育成につながる授業の開発と評価を行うことである。糖度(Brix値)は, 農産物の味の評価の一指標として用いられるが, 糖度が高い農産物が甘いとは限らない。そこで, 「糖度(Brix値)が高い農産物は甘いのか」をテーマに, 実験をとおして課題を検証していくことで結論を導く指導方法を考案する。さらに, 授業実践を行い, 考案した指導方法が生徒の批判的思考力の育成につながるか評価する研究である。
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Outline of Final Research Achievements |
高等学校農業科において,批判的思考力の育成につながる授業の開発を目的に研究を実施した。多くの生徒は,糖度(Brix値)は糖の量のことであると考えていた。そのため,糖を含まないクエン酸や食塩の水溶液であっても糖度(Brix値)の値が示されることを実験で確認した。これにより,生徒は,糖度(Brix値)と甘さは必ずしも同じではないと理解できたと考えられた。批判的思考力に関する質問紙調査では,授業実践後に有意に数値が上昇したことから,考案した指導内容は,生徒の批判的思考力を育むために有効であると考えられた。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
学力の三要素の一つとして「思考力・判断力・表現力等の能力」があげられる。思考力等の育成において,高い頻度で育成が求められる資質・能力の一つとして「批判的思考力」がある。高等学校における批判的思考力の育成を目指した学習指導の実践は,理科や地理歴史,英語などの共通教科で先行しているが,農業科でも実績を積み重ね充実させることで,職業教育を通じた批判的思考力の育成につなげることができる。さらに,本研究で考案した指導内容は,高等学校農業科以外の教科や学校種にも応用できると考えられる。
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