Project/Area Number |
20H00794
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
NARUSE Masamitsu 早稲田大学, 本庄高等学院, 高等学校教諭
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥310,000 (Direct Cost: ¥310,000)
Fiscal Year 2020: ¥310,000 (Direct Cost: ¥310,000)
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Keywords | 高校数学 / 事例効果 / 焦点事例 / 対数 / 無限等比級数 / 高等学校数学 |
Outline of Research at the Start |
本研究では, 高校数学での概念受容学習において, 生徒に与える事例の違いによって, 生徒の概念理解に差が生ずるのか(これを「事例効果」という), 生ずるとすればその要因を事例の差異によって説明できるのか, を検証する. こうした研究は麻柄・伏見(1982)のように小学生に対する報告はあるものの, 高校数学における実践研究はあまり見当たらない. そこで本研究では高校数学に焦点を当てた事例効果の実践研究を行う. 具体的には, 事例の差異に関する理論的考察から授業設計・実践を行い, 事例効果の検証を行う.
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Outline of Final Research Achievements |
本研究は高校数学での概念受容学習において,生徒に与える焦点事例によって,その理解度が異なるのか(事例効果)を検討し,考察を与えるものである.本研究では対数の性質,無限等比級数という2つの高等学校数学の内容に関する事例効果の実証研究を行った.本研究では焦点事例を分類する指標として「式の型」と「扱う数」の2つを設定し,それに基づいた授業設計・実践を行った.その結果,焦点事例の「式の型」によって理解度の差が生じうることなどが推察された.一方で,こうした実践ごとの個別の考察だけではなく,一般的な言明への発展が今後の課題である.
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
事例効果に関する先行研究は麻柄・伏見(1982)や伏見・麻柄(1986)の三角形・四角形の概念教授に関する成果が挙げられる.しかし,高等学校の数学内容に関する事例効果の実証研究はほとんど行われてないといえる.本研究では,高等学校の数学内容に関しても事例効果が生じうるのか,生じるとすればどのような要因が考えられるのかを考察するが,得られた成果は授業設計,特に演習問題を設定するなど,のための1つの示唆を与えるものと期待される.
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