Project/Area Number |
20H00796
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
OKADA Yasutaka お茶の水女子大学, 附属小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | 子ども哲学 / 自己調整力 / 社会科論争問題学習 / 自由裁量権 / 論争問題学習 |
Outline of Research at the Start |
子ども哲学には伝統的学問系統下にある『学習指導要領』の教育課程を更新しうる可能性があると, 仮説を示すのは小玉(2019)である。その鍵は, 子ども哲学のように子どもに学習の主導権が委ねられ自由度が高い学習ほど「自己調整(self-regulation)による学習が行われる(三宮 : 2008)」ことと関係がある。自己調整力を高める子ども哲学と, 「政治的リテラシー」を高める社会科論争問題学習のもとで学ぶことを通して, 子どもの学びは双方からいかなる影響を相互に与えられているのであろうか。これを明らかにすることで, 小玉の仮説を検証することにつながる。
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Outline of Final Research Achievements |
子ども哲学では対話したことを「ふり返る規準」をつくって自己評価したことを記述してまとめる。このことを通して〈対話への自分の参加のあり方〉〈学習した価値・事柄への思考の変化や探究〉という自己調整力が育っていった。そのような力が,社会科の川内原発再稼働問題学習では「個人的価値」よりも「公共的価値」を「判断の規準」として重視する方に子ども達の学びに波及させていった。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
子どもの自由度の高い学びを実現することで育つ自己調整学習力を,自由裁量権を保障しにくい教科学習への波及を明らかにすることはカリキュラム研究において意義がある。子ども哲学で「ふり返りの規準」をつくって自己評価し,対話へ参加のあり方や学習した価値・事柄への思考の変化や探究という自己調整力は,社会的論争問題では「公共的価値」を「判断の規準」に基づいて子どもが判断することと関連して働いている。
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