Project/Area Number |
20H00800
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | 臼杵市立佐志生小学校 |
Principal Investigator |
HIGASHI Tetsuya 臼杵市立佐志生小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥360,000 (Direct Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥360,000 (Direct Cost: ¥360,000)
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Keywords | くず米 / 玄米茶 / 食品ロス / 生活科 / 総合的な学習 / カリキュラム・マネジメント / ステークホルダー / 教育課程 / カリキュラムマネジメント |
Outline of Research at the Start |
小学生を対象とした稲作の教育実践は、多くの学校で取り組まれているが、稲刈り後、籾殻を取り除いて玄米に仕上げる工程で、「小米」が出ることは、ほとんど知られていない。実は、この「小米」は、「くず米」と呼ばれ、10分の1以下の価格で米菓子用や飼料米として買い取られている。この「くず米」を地元の製茶企業、ステークホルダーとの協働により、付加価値を持つ「玄米茶」へと教材化することで、児童が、稲作や地域に対する気づき、見方・考え方を変容させる授業を考えた。 本研究は、教材開発の背景となる「くず米」の実態を調べ、地域との連携、児童の学びのプロセス、地域教材を活かした総合的な学習の可能性と方向性を探る研究である。
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Outline of Final Research Achievements |
本研究は、「くず米」を各ステークホルダーらとの協働により、付加価値を持つ「玄米茶」へと変える教材の開発を行った。そして、児童が米作りにおける食品ロスに対する気づき、見方や考え方を変容させることを目的とした。本教材の開発の中核は、米作り、茶摘み体験、玄米茶作りをする中で、「くず米」を活かさないのは「もったいない」という児童の主体的な気づきへと移動させることにある。この枠組みに基づき、コロナ禍の中で(1)くず米の流通と玄米茶の作り方の研究、(2)うるち米ともち米の玄米茶の比較、(3)児童と保護者の試飲の授業とアンケート、(4)カリキュラム・マネジメントの可能性を探る予備的授業研究を行った。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
小学生を対象とした稲作の教育実践は多くの学校で取り組まれているが、稲刈り後、籾摺りを行い玄米に仕上げる工程で、小米、いわゆる「くず米」が出ることはほとんど知られていない。この「くず米」は、一般の米流通には乗らず、安い価格で飼料用や米菓子用に買い取られたり、「くず米」の粒の大きさによっては、処分される場合もあるという。このような事実はこれまで自明のこととされ、小学校での米作りでは、ほとんど取り上げられてこなかった。これを食品ロスと捉えて教材化し、生活科・総合的な学習の時間の教材とすることは、令和元年 10 月 1 日に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行される中、極めて重要な意味を持つ。
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