Project/Area Number |
20H00871
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1200:Educational technology-related
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Research Institution | Anan National College of Technology |
Principal Investigator |
SASAKI Tsubasa 阿南工業高等専門学校, 技術部, 高等専門学校技術職員
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
Fiscal Year 2020: ¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
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Keywords | 溶接 / スキル保持 |
Outline of Research at the Start |
アーク溶接において運棒スキルの獲得は最も重要な要素の一つであるが, 時間割り形式で行われる溶接実習の問題点として「短い実習時間内に運棒感覚を掴まなければならない」, 「一度掴んだ(掴みかけた)運棒感覚を次回の実習まで保持し続けなければならない」ことが挙げられる. 運棒スキル獲得までの一連の流れは, スポーツスキル獲得の過程(認知段階, 連合段階, 自動段階)と共通点が多い. そこでスポーツスキルの保持手法を応用し, 溶接実習における運棒スキル保持に有効な練習手法の開発を目指す.
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Outline of Final Research Achievements |
報告者は,溶接実習における運棒スキル保持に有効な練習手法の開発研究を継続して行っている.これまでの研究において,被験者毎に直線性と水平性のブレが大きく発生する場合があることが確認されていた. そこで,溶接中のブレを防止した状態を体感できるガイドを製作し,溶接実習に導入することで,正しい運棒動作を十分に体験させた.アンケート調査を用いた効果検証において,運棒スキル習得の能率向上に寄与する可能性を示した.
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
多くの教育機関における授業は時間割形式で行われ,次回の授業までの間に一定の期間が開くことが多い.一般的な座学では理論を学ぶため,授業時間外での自学自習や課題により,記憶の定着を進めることができる.しかし,溶接などの実習では現象変化点の見極めと操作に伴う身体動作が必要な技能を習得することや,専用の機械を用いることが座学とは性質が異なる点であり,授業時間外での記憶定着を進めることが難しい. 本研究は,工学的な技能習得と,異分野であるスポーツ科学分野の融合による学習能率の向上に着目した点に独創性があり,研究結果を他の教育機関へ展開することで幅広い分野での学習能率の向上や技能伝承に貢献できるものである.
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