Project/Area Number |
20H00878
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1200:Educational technology-related
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Research Institution | 中部大学第一高等学校 |
Principal Investigator |
tagawa toshinari 中部大学第一高等学校, 高等学校教諭
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | ESD / SDGs / Society5.0 / STEM教育 / 工業高校 / 放置竹林対策 / 資源の循環 / アクティブラーニング |
Outline of Research at the Start |
我が国や世界を取り巻く環境は大きく変化している。人々の生活は豊かになりつつあるが、それと同時に解決しなければならない社会的な問題も多く存在する。この問題を解決し、新たな社会で活躍を担う若者たちを育成する手法として、ESD活動を行う。工業科を有する高等学校の強みである「ものづくり力」を生かしつつ、地域貢献と環境問題を解決するため、「放置竹林対策としての竹粉の活用と資源循環」及び「厄介なものから高付加価値のモノを生み、資源循環をはかる」という二つの研究テーマを生徒に与え、課題解決の手法としてSTEM的アプローチを用い、能動的な学修を展開し、その成果を検証する。
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Outline of Final Research Achievements |
工業科を有する高等学校の「ものづくり力」を生かしつつ、地域貢献と環境問題を解決するため、近隣の放置竹林対策と雑草などによる周辺環境悪化を防ぐ対策などをテーマとして与え、課題解決の手法としてSTEM的アプローチと能動的な学修を展開し、その成果を検証した。 成果として、竹粉粉砕機や市販の刈払機を手押し式にできる部品を開発した。開発した機器より生じた竹粉は、加圧して燃料や素材へと変化し、生ごみ処理の防臭防虫効果が期待できるため、バイオトイレの開発へと進化した。また、雑草や枯葉は主に焼却処分することから、熱電発電によるエネルギー転換について研究し、厄介なものから価値のあるもの生み出すことに成功した。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
工業高校における産業教育の在り方をSDGsの実現という観点で考えた場合、本研究は、高校生自らが周りにある「困難や課題」を学んだ基礎的な知識で十分解決できることを体験できた。特に、研究題材が農林業的なものであるが、ここに潜んでいる課題を工業的な内容で解決していることから、日本の産業が抱えている現状及び問題点を見つめ直すきっかけにもなっている。 本校は、「不言実行 あてになる人間」を建学の精神を持つ、今でいう「アクティブラーニング」を実践してきた、創立80余年の職業課程を原点に持つ高等学校である。生徒たちが学び舎に誇りを持ち、世の中に貢献できるスキルを持つことは、これからを担う若者に重要である。
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